アラスター総受け・愛され系
不思議な液体でアラスターが皆に甘やかされる
⚠︎地獄だけど朝は何故か明るい設定
⚠︎登場人物のほとんどがアラスターに惚れます
その日はいい天気で、散歩しないと損をすると思ったアラスターは、杖をくるりと回しながら御機嫌に街中を歩く。
『こんないい天気だなんて、後で不幸なことでも起こりそうですねえ〜?まあここ地獄なのでずっと不幸ですけど!にゃは!』
と冗談を言い、そろそろ帰りましょうかねえ。と呟くと先程のフラグが綺麗に立った。
ビチャ!と、液体が綺麗にアラスターに降り掛かってきました。アラスターは笑顔こそ保っているが困惑し、耳はピクピクと震えていた。
『ビビッ、なんでしょうこの液体…?』
辺りをキョロキョロ見渡すが、周りの悪魔達はラジオデーモンに驚き、逃げ惑ったり自殺行為を行っていた。特に害はないだろうと気にせずサンドイッチを購入し、ホテルへと帰宅した。戻りましたよ友よ〜!と元気よく声をかける。
🐈⬛「戻ったかボ…ス?」
『?ええ、貴方の飼い主ですが』
数十分前までは普段通りだった友が、まるで私に驚いているかのように喋りかけてきた。酒にでも酔っているのか?と、彼が酒に酔っているのはいつもの事だった為、あまり気にしなかった。
『ところで友よ、他の皆さんは何処へ?』
…ん?返事が返ってこない、酔いすぎて寝たのか?とBARの方向へ振り返ると、一言も発さずにこちらを熱心に見つめていた、アラスターは気色悪がった。
『ん〜?友よ、そんなに見られると穴が空いてしまうよ!カカカッ!』
「?!あっ、あぁ…すまねぇ。」
ハスクは驚いていた、気が付くとアラスターから目を離せなくなっていたのだ。首を左右に振り、深呼吸をしてから言った。
「お前今度はどんな魔法使ったんだよ、使うのは自由だが程々にしとけよ。」
『ビビッ…魔法とは?私はな〜にもしていませんよぉ?』
アラスターは勿論嘘などついていない、…まさかあの液体か?と考えた、結果自室に閉じこもった方がいいと判断した為、影に消えようとした瞬間、後ろからギュッと身体に何かが巻きついた。ビッ?!と喉が鳴り、全身がゾワゾワとした。目で圧をかけながら後ろを向くと、そこには見慣れた白く、手が四本ある男だった。
『ジジッ…エンジェル、一体何をしているんですか?』
「え?!あ、ごめん!なんかアルを見たら抱きしめたくなっちゃって…」
これもあの液体の効果か、一刻も早く戻った方がいいな、と感じたアラスターは、エンジェルに離してもらうよう話したが、何故か離したくないんだ!と、離してはくれない…。
『エンジェル、いつまでもこうしていたいのはやまやまなのですが、急ぎの用がありましてね!早く自室に帰りたいのです、貴方もお仕事の為に身体を休めた方が宜しいのでは?』
「そうだけど、今は離れたくない!」
と子供のように駄々をこね始めた、もう力ずくで抜け出そうとした時、BARの方から声が聞こえ顔を向けた。
「なぁボス、一杯飲んでけよ」
『ん〜、せっかくのお誘いですけどもお断り「え〜!ちょっとぐらいいいじゃんアル!俺アンタと飲みたいんだよ!」ビビッそう言われましても…』
としつこくお誘いされたので、仕方なく一杯だけだと席に座った。すると一杯の酒がアラスターの前に置かれた、これは何ですか?と聞くと俺のオリジナルだ、と自慢げに言うので仕方なく飲むと…意外に美味しくてフフッと笑みを零す。
『流石はハスク!実に美味しいです!まぁ私の一番のお気に入りには叶いませんけどね!ナハ!』
少し煽りながら感想を伝えると、ハスクは頬をほんのり赤く染めていた。予想外の反応にアラスターは少し困惑した。隣に座っているエンジェルの方を見ると、プクッと頬を膨らませ少し怒っていた。何故不機嫌なのかは分からなかったが、お仕事の調子はどうです?と話しかけると、表情を明るくし答えた。
「そりゃもう順調だよ!アラスター今度来る?」
『いえ結構です!』
少しお話をし、酒を煽るとそろそろ戻りましょうかね!と杖を手に持ち席を立ち上がろうとした時、ギュッと手を握られた。耳がピンと立ち、全身の毛が逆立った。思わず触手で殺そうかと思ってしまったが、大切なホテルの客だし、落ち着けと自分に言い聞かせた。
『ビビッ…エンジェル、離してくれませんか?』
「なんか今日のアンタ、凄く魅力的に見えるんだ…こう、キスしたくなるような」
…ん?何を言っているんだコイツは、とうとう薬で頭がおかしくなったのか?と頭の中で思った。ハスクに助けを求めるも彼は目を逸らした。
魂をズタボロにするぞ。と考えながらも、液体のことを説明を二人にする。
『…てなわけなんですよぉ!だからエンジェルのそれは催眠に近いのです』
「なるほど…だからアルの周りにエロいエフェクトがかかってんだ!」
エロいエフェクトとはなんだ、と疑問に思いながらも今の状態を話し、部屋に帰ると伝え影に消えた。
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アラスターが去った後、エンジェルが口を開いた。
「ハスクにもエフェクト見えてたの〜?」
『あぁ…まあな』
「やっぱあれ普通にやばいよね、あのまま帰ってきたんでしょ?街の人達、色気に当てられて死んじゃうよ!」
あの液体のことを皆に話さない方が面白い!とエンジェルとハスクはチャーリー達には言わないことにした。
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自室に無事戻ったアラスターは、何事もなかったかのようにラジオ放送を始めた。ラジオが終わることには遅い時間になっていた、首元のリボンを外しシャツとズボンのみになり、少し酔いが回っていたためベッドに横になり少し眠った。
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数分後、ホテルのロビーにはアラスター以外の全員、チャーリーの父ルシファーまで居た。
チャーリーはアラスターが居ないことに気づき、あれ、アラスターは居ないの?と心配そうな声で話す。ルシファーは愛娘の周りに飛ぶ虫がいないので喜んでいたが、その愛娘にアラスターを呼んできて!と頼まれ、チャーリーの為だと嫌々向かっていた。コンコンとドアをノックすると、アラスターは出てきたが、その姿はこの世の誰もが惚れそうな見た目をしており、ルシファーは驚いた。
「お、お前…なんて格好してるんだ!?」
『…上を脱いだだけですが。それで陛下はなぜ私の部屋に?』
アラスターに話すと、着替えますので少々お待ちください、と言われアラスターの着替えを見ていると、周りにピンクのエフェクトが見えた。ルシファーは驚き何度も目を擦ったが取れない、目の病気か?と焦り、本人に尋ねる。
「なぁベルボーイ、お前の周りに何か見えるんだが、なにか付けてるのか?」
『…ビビッ、もしかしてエンジェル達から何も伺ってないのですか?』
コクリと頷くと、深くため息を吐いていた。
ロビーでお二人から聞いてくださいと言われた。ロビーに戻るとアラスターはハスクの後ろにワープし、角を大きくしながら笑顔で圧をかけた。エンジェルとハスクは生命の危機を感じ、皆に話した。
「ていうわけ!オレもアルを見た瞬間参っちゃったよ〜」
「た、確かに今日のアラスターは魅力的ね…」
『皆して見られると、穴が空いてしまいますよ!にゃは!』
談笑していると、ホテルの扉が勢いよく開き、頭が四角の男がやってきた。皆やっぱ来るか…って顔をしていた。
「変な液体をかけられた間抜けな鹿を拝みに来てやったぜ!!」
『おやおや、メンヘラ箱じゃないですか!また私に倒されに来たのですか?カカカッ!』
アラスターがエロく見える液体をかけられたと聞き、ちょっかいを掛けようと思っていたのだが、目の前に立つ赤い鹿の悪魔を見ると、薬を盛られたのかと錯覚する程の目眩、ピンクのエフェクトが見えヴォックスはショート寸前だった。
『ヴォッ〜クス?壊れたのですか?実に滑稽ですねぇ!にゃは!』
「おいアラスター…お前誘ってるのか!?」
こいつは何を言っているんだと言う目でヴォックスを睨んだ。ヴォックスにも液体について説明すると、チームVの商品である事がわかった。
効果を教えてもらうと、効き目は3日程で切れるとわかった。
『Hmm…それなら3日ほど部屋に閉じこもらせて頂きます』
「アラスター3日も部屋に閉じこもっちゃうの?!」
『ええ!その方が貴方達も気を使わずき済むと思いまして!3日程度の休暇と思えばいいのです、では私はこれで失礼しま〜す!』
そう言い残しアラスターは影に消えていった。なんか勿体ないなぁ…とエンジェルが呟くと、いい事思いついたわ!!とチャーリーが話す。その場のほとんどが反対したが、ルシファーは愛娘に賛成、エンジェルも賛成した。翌日、本当にアラスターは一度も部屋から出ずラジオ放送をしていた。チャーリーがドアをノックすると、どなたですか?と声のみが聞こえてきた。
「アラスター!チャーリーだけど、入ってもいいかしら?」
『入ってきたら面倒な事になりそうなので、会話のみでお願いします』
「あ、そうよね…私いいこと思いついたんだけどね!今度天国と話し合いがあるんだけど、貴方も連れて行こうと思って!」
部屋の中から『はい?』という声が聞こえ、扉が開いた。チャーリーは何を言っているんだ?こいつはバカなのか?上級悪魔を連れて行くなんて正気じゃないし、今の状況をわかっているのか?何処までおめでたい頭をしているんだ。
『チャーリー、貴方私の今の状況を知っていますよね?第一私はアイツらに会いたくはありません。』
「そこをなんとかお願いっ!今のアラスターならその液体?の効果で話し合いが有利に進むと思って…」
お得意のうるうる顔でお願いをされたアラスターは、後ろに隠れていたヴァギーに睨まれ、大きなため息を吐いたあと、嫌々了承した。ただし危険を感じたら帰ると条件をつけた。わざわざ天使共の所に出向くのは癪だが仕方がない。
約束の時刻になり、馴染みの無い道を歩き、嫌に神々しく目立つ建物の前に立つ。やはり断ろうと横を向いたが、目を輝かせワクワクしているチャーリーを見ると断ることなど出来なかった。
『はぁ…チャーリー、約束は忘れていませんよね?』
「え?あぁ!もちろんよアラスター、貴方の事は私が守るわ!」
凄く頼りないが、居ないよりはマシだろう。上から降りてきた紙に名前を書き、重い扉が開く。大きなテーブルに多くの椅子、一番奥には最初の人類、アダムが肘をついて待っていた。初めにチャーリーが口を開いた。
「こんにちは〜…父の代理で来ました、チャーリーです!」
「あ〜知ってる知ってる、そこの小鹿ちゃんは?」
『…ああ!私はアラスター、お会いできてとても光栄ですアダム。』
「ラジオデーモンか!なんか君エロいね!」
触手を出して殺してもいいだろうか。と目でチャーリーに訴えかけるが止められてしまった。
その後はアダムのつまらない話ばかりで爪しか見ていなかった。チャーリーが自作の紙で話をするも、耳を傾けることすらしなかった。チャーリーが部屋から追い出されたので自分も触れられる前に出ようと一歩踏み出したが、肩をがっしり掴まれ、扉が閉まってしまった。重く閉ざされた扉を叩く音が聞こえ、何のつもりだと睨むとアダムは笑っていた。
『…帰ってもよろしいですか?私は貴方と話す事はありませんので。』
「いやいや、そんな誘っておいて帰ろうとすんの?頭イカれてるんじゃない?」
『誘うなんてそんな!私みたいな者が貴方に媚びるなんてことありませんので御安心を。』
「Hmm…今回は帰すけど、次はねぇからな!ラジオ・デーモン。」
睨みつけるとニヤリと笑われ、逆に笑い返してやった。重い扉が開くと、心配そうに手を合わせていたチャーリーが抱きついてきた。突然の事で驚き喉を鳴らしてしまい、どこかデジャブを感じる。
『ジジッ…チャーリー、心配させてしまいすみません!ですが私はこのと〜り大丈夫です』
今にも泣きそうな顔のお嬢様に、私は大丈夫と伝えると安心したのか、泣き出し眠りについてしまった。ここにヴァギーが居なくて良かったと安心した。ホテルに到着すると中に居た皆が外へ続々と出てチャーリーの帰宅に安堵していた。やっと落ち着き、部屋に戻り睡眠を取ろうとするが手首を掴まれ、流石に何度も触られすぎてイラついてしまった。
『…チャーリー、手を離して頂けますか。』
「あっ、ご、ごめんなさいアラスター…私、貴方に謝りたくって。」
申し訳なさそうに謝る口に指を当て、シーと声を発するのを封じた。笑顔はオシャレに欠かせません、絶やしてはいけませんよ!とチャーリーの頬を引っ張る、彼女は元の太陽のような笑顔を取り戻した。それでは失礼します!とだけ言い残しその場を後にした。
部屋に入るや否や、着替えも済ませずベッドに身を委ね倒れ込む。重い瞼を開いたのは二時間後程だった。喉を鳴らしながら起き上がろうとする、しかし腕の中に謎の違和感を感じ覗くと、ニフティが眠っていた。部屋に入ってきていることすら気付けなかったのは少し驚いた。自分を恥じていると、ニフティが起き上がり、何故ここに居るのか問う、ボスが悲しそうだったからだと言い放った。私が悲しい?ニフティの勘違いだろう。
『あー、ニフティ?自身の部屋で眠ってきては?』
「ン〜…ボスが、悪い子じゃない、から、ここで寝る」
『ジジッ…私はとっても悪い子ですよ、ここに居ると貴方の事を食べてしまいそうになるので、帰った方がよろしいかと!』
少し笑いながら了承し、部屋から出て行った。少し目は冴えてしまうがキッチンでコーヒーを入れて本でも読もう。豆から作っていると後ろから腰に手を回され、また背筋が震えた。何度繰り返せばいいのだろうといい加減腹が立った。
『…どなたです?』
「…私だ、何故抱きついたのかは聞かないでくれ。」
そう言われれば聞き返したくなるのが生き物だ。ニヤリと笑みを浮かべながら聞き返すと、ため息をついて理由を話し出した。
なんでも後ろから見た私がすごく魅力的だったらしく勝手に体が動いていたとか。王として恥ずかしくないのだろうか?馬鹿にしながら揶揄う。コーヒーが完成し、ソファーに座りながら会話をする。少し経ち、欠伸をするとそろそろ寝るか、と席を立つ。
「おやすみ、ベルボーイ。」
返事をしようと口を開こうとしたとき、額に柔らかい感触が当たった、驚きで呆然と立ち尽くすしか無かった。声をかけようと思った時にはもう姿はなかった。少し不思議な気持ちのまま自室のベッドへ入り、眠りについた。
目覚ましの音で瞼が開き、薬の効果が切れる日になっていた。コンコンと扉がノックされ、誰かと尋ねるとチャーリーだった。
『おや、どうしたんですかチャーリー?』
「アラスター、その、今日で薬の効果って切れちゃうんでしょ…?」
『ええ、そうなんです!とても喜ばしいです!』
「本当にそう思ってる…?その、昨日から貴方何故か、寂しそうにしているわよ…?」
チャーリーの言葉の意味が分からなかった。私が寂しそう?薬の効果が切れることをずっと自室で待っていたのに、そんなはずはない。頭にハテナを浮かべていると、チャーリーが手を引っ張りロビーへ連れて行かれる。
『ジジッ…チャーリー、何故ここに連れてきたのですか?』
「私いい事思いついてね?アラスターを思いっきり甘やかす日!」
『ナハ!なんとも馬鹿げた日ですねぇ?用意してくださったのは嬉しいのですが、甘やかすなど私には必要ありませ〜ん!』
それでは失礼、と影に消えようとした時、頭をワサワサと撫でられ、耳がゾワっとした。
『ジジッ…あの、必要ないと言いましたよね?聞こえてませんでした?』
「…アラスター、ちょっとは甘えてみない?」
『…私に甘えたいという感情はありません!そろそろ失礼しても?』
今度こそ戻ろうとした瞬間、後ろから大勢の人に抱きつかれた。驚きで喉がプエッと音を出す。振り返るとホテルの皆だった、力ずくで抜けようとするも力負けし、いい加減にしろと口を開いた。すると頭にニフティが登り、口を開く。
「ボス、そろそろ甘えてみましょう?頭を撫でられるのって凄く心地いいのよ!」
面倒くさくなりそうだったので、嫌々承諾すると、皆はニコリと笑い、アラスターの頭を撫で始めた。ムズムズし、ノイズ音が鳴る。撫でられているうちに睡魔がやってきて、ソファーで眠ってしまった。目が覚めるとルシファーの膝で眠っていた。やっと起きたか、という声に驚き飛び起きた。
『…これはとんだ失礼を!すみませんねえ!』
「いやまあ別にいいんだが、お前も撫でられるだけで寝てしまうんだな笑」
『…寝不足だっただけです。』
「アラスター!起きたのね!どう?撫でられるのよかったでしょう」
『ジジッ…ノーコメントです!』
「ボス、頭撫でられるの気持ちよかったでしょ!」
『ニフティ、貴方はいつもあんな事に耐えているのですか…?』
「うん!皆の暖かい手が凄く気持ちいいの!」
『…まぁ、少しだけ、わかります。』
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へぇぇぇい!!!!神すぎるぅぅぅぅ!!(*´ノi`)・:∴・:∴・:∴・:∴ い好きなカプ多すぎて死にそぉぉぉぉッア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッすこおおおおぉ、!、もう性癖曲がり過ぎて変形しそう、、