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ここからの物語は亡くなったすち視点で描かれる続編です。
すちがこの世を去ったあとも”見えない場所から”仲間たちを見守り続ける物語です
※この物語はフィクションです
__目を開けると、光の中にいた。
白でも青でもない、やわらかな色の空。
風が頬を撫で、どこからかピアノの音が聴こえてくる。
みことが弾いているのだと、すぐ分かった。
「‥‥みんな、どうしてるかな?」
すちは雲の上に腰を下ろし、下をのぞいた。
そこには、いつもの教室。
なつが笑い、こさめがふざけ、らんがノートを取っている。
いるまは真面目な顔で授業を聞いていて、みことはピアノを弾く手を止め、空を見上げていた。
「やっぱり、変わってないなぁ‥‥」
すちは微笑んだ。
__ただ、自分の席が、ぽつんと空いてるのを見た時、少し胸の奥が痛んだ