あめです。
いきなりはじめる。
注意事項
wt二次創作
BLなし
Rなし
では、本編どうぞ
〜shk視点
shk「んんん〜〜〜〜………」
大きく伸びをして、後ろに体重をかける。
ゲーミングチェアがぎしりと、軋んだ音をたてた。
たった今、“最後の配信”が終わったところ。
パソコンの画面は真っ暗で、それがより寂しさを誘っているようだった。
shk「疲れたなぁ…」
寂しさを紛らわすためにつぶやくが、逆効果。
不意に、この瞬間がどうしようもなく孤独に感じられた。
その時。スマホの通知音がけたたましく室内に響いた。
shk「ん?」
スマホを手に取り、通知を開く。
メッセージの主はきんときだった。
kn『なかむが、この後スタジオに集まろうって。』
shk「スタジオ?」
恐らく、ワイテスタジオのこどだろう。
shk「なんで今から…?」
とは思いつつも、『分かった』と返事をし、身支度を整えると、俺は家を出た。
shk「お邪魔しまーす」
声をかけながら家に入ると、中からきんときが出てきた。
kn「やっほ〜。急にごめんね。」
shk「ううん、平気。でもすごい急だねw」
kn「なかむは前々から決めてたらしいけど…」
shk「そうなんだ」
kn「そうだ、シャケもこっち来て。」
きんときに手を引かれ、スタジオのリビングへ向かう。
リビングには、何もないだだっ広い空間に、テレビが1つ置いてあって、それの前にメンバーが座って何やら話していた。
kr「お、シャークんも来た!」
br「お〜、じゃあそろそろ始めますか?」
shk「え、え、何を?何すんの?」
少しワクワクしながら、皆の輪に加わる。
nk「えー、それでは皆さん。今からですね、皆さんの“好きな動画”をいくつか選んでもらって、それを、このテレビで皆で見るっていう遊びをしていこうと思います。」
kn「へー、いいねそれ」
sm「動画見て過去を振り返る…みたいな」
kr「へぇー、楽しそう」
nk「じゃあ、各自スマホ使って調べてもらって…」
shk「なんでもいいの?」
kr「ブラテ全部とかはやめろよ??w」
nk「え〜、見たかった」
sm「思い入れがあるやつ選べ」
kn「全部あるでしょw」
br「僕決めた〜」
nk「あ、いっぱい選んでくださいね??」
shk「え、これいつまで見続けるの?」
nk「空が明るくなってくるまで」
kr「でもきっと一瞬だよ〜w」
まぁ、確かに。
ここまで9年間あっという間だったし。
そんなこんなで、皆でたくさん動画を選んだ。
テレビしかない部屋で、皆で集まって見るのはとても楽しかった。
それぞれ思い入れのある動画がバラバラで、
「こんなこともあったなぁ」
とか、
「この動画は俺はここが好き」
とか、言い合って、たくさん笑いながらたくさん見た。
心の底から笑える、幸せな時間だった。
〜kn視点
nk「はぁ…面白かった」
最後は、ブラテ最新作の花龍列車を見て締めくくった。
誰も言わなかったけど、それが最後な気がした。
kr「…空、明るくなってきたね」
br「おしまいかぁ」
nk「ほんとにあっという間だったねw」
sm「まだまだこれからだけどな?」
kn「さて、音楽の道で武道館目指しますかなぁ」
kr「あーー、それ!!」
kr「俺ら聞いてなかったんですけど?!w」
nk「ずいぶん大きい夢持つよねw」
kn「それ言ったらきりやんもだけどな?」
br「農家ってすごいよねぇw」
kr「美味しい野菜作りますから」
nk「それコラボに使わしてね」
kr「ww」
皆で少し話しながら、なんとなく、そろそろ帰るのかななんて思っていた。
そんな時だった。
br「シャークん?!?!?!」
突然、ぶるーくが大声で叫んだ。
俺が驚いて振り返ると、他のメンバーも同時に声の方に目を向ける。
kn「ちょ…シャケ?!」
なんと、シャークんは泣いていた。
下を向いて、ぽろぽろと涙を流している。
nk「ど、どした、シャケ?!」
kr「シャークん大丈夫?」
sm「なんかあったか、?」
br「シャークんなんで泣くのぉ…」
ぶるーくがそばに駆け寄って、涙をぬぐってあげている。
shk「…おれ、なんか、きゅうに…寂しくなっちゃって…、」
shk「動画みてたら、いろいろ思い出して、そしたらなんか……」
そこでシャークんは、1度口をつぐんだ。
少し鼻をすすってから、息を吐き出すように言った。
shk「……2度と、会えないわけじゃないのに…」
小さく呟くように放たれた言葉が、胸に突き刺さる。
何か言いたいのに、言葉が上手く出てこなくて、
気がつくと俺は、シャケのことを強く抱きしめていた。
shk「…?!」
kn「……あ、えと、、ごめん、なんか…」
俺が離れようとした、その時。
背中にものすごい衝撃が走った。
kn「いッッ…たぁ゙ぁ?!」
br「もぉぉぉ〜〜〜〜〜〜2人ともさぁぁ!!!!」
nk「我慢してたのに!!」
kr「ほんと泣かせてくるねぇぇ!!」
sm「…ばか、」
4人分の体重がかかって、俺は思わずバランスを崩してシャケと2人して床に倒れ込んだ。
kn「お、もいよ…!w ばか!」
shk「潰れる…w」
br「もう、これからもずーーっと皆でゲームしようね!!!」
nk「なんなら毎日やろ??!!!」
kr「今よりやってるじゃんそれはw」
sm「シャークん、俺はずっと一緒にやってくんだから、寂しくなんなくていいだろ…」
shk「…ふふ、確かにw」
シャケが腕の下で笑うのが見えた。
nk「はぁぁ…ほんと最高。いい友達もったなぁ、俺。」
kn「俺も、そう思うよ、ほんとに。ありがとね。」
shk「…まだ終わりじゃねぇから!!!しんみりすんな!!!」
kr「最初に泣いたの誰だよ!w」
「wwwwww」
皆の笑い声が、スタジオに響く。
いつまでも、続けばいいなって願うばかりですねw
9周年おめでとう。
本当にありがとう。
お疲れ様でした。
これからの6人の未来に、幸多からんこと!!!
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