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秀side
僕には、幼稚園の頃からの夢がある。
幼稚園の御遊戯会《おゆうぎかい》の劇で、主役に選ばれてから、あの歓声が忘れられなく、また味わいたくて、親にお願いして芸能事務所のオーディションを受け、運良く合格した。
小学生まで、軽井沢で過ごし、学校に通いながら東京にある芸能事務所で芝居のレッスンを受けていた。
啓ちゃんには、恥ずかしくてどうして言えなかった。
小三のあの頃の僕は、啓ちゃんの秘密がバレるんじゃないかと内心ハラハラしていた。
啓ちゃんは、僕の心配も知らず、何故か自分が男だと思っているので、体育の授業のため、男子だけ教室で体育着を着る訳だが、彼女は躊躇《ちゅうちょ》なくその場で着替えようとしていた。
その度、彼女に気づかれないよう僕は、みんなに見られないようフォローする毎日だったが、
小四になってから彼女に変化が見られた、クラスの男子の前で着替えなくなったのだ。
僕は、安心した。
今でも、その時の事は、昨日の出来事のように鮮明に記憶に残っている。
だけど、僕が啓ちゃんの秘密を知っていることは、結局、彼女には告げず、軽井沢を離れることになった。
告げられずにいた理由としては、小さい頃の事とはいえ、啓ちゃんの裸を見てしまったので、不可抗力とはいえ、嫌われたくないからだった。
でも、おじさんに頼まれた以上は、そんな事は、もう過去の事だから、いずれは本人に言わなきゃいけない時期がくるかも知れない。
いつまでもこだわらずこの辺りで気持ちを切り替えるよう自分に言い聞かせ、腹をくくった。
例え、啓ちゃんに嫌われようとも
しかし、今は、言うべきときではないと思うから
たぶん、啓ちゃんが困惑すると思うので僕が、秘密を知っていることは打ち明けない事にした、、時期が来るまでは
啓祐side
オレは、物心ついた時から自分は男だと思って疑いもしていなかった。
だけど、やたらと親父に空手や合気道を習うよう義務付けられていた。
その時、親父に対しての疑念を薄々感じてた筈なのに
稽古は、すごく厳しく、きつかったけど、段々強くなるにつれ楽しくなってきてその疑念もいつの間にか忘れた時だった。
丁度、母さんに、衝撃な事実を聞かされた時だ。
結果的には親父の概念に俺は疑いつつも促されていたんだってことに、、なんか悔しくて親父を恨《うら》んだ。
親父の言う通りに習っていた合気道、空手も母さんによって辞めさせられた。
母さん「もうじき、誤魔化し切れないほど、身体も成長していくの。もし女の子だってバレたら貴女が一番辛い事になるのよ。だから合気道、空手など相手の身体と絡むスポーツは、今後いっさいやらないこと。」
オレは、悔しくてその日は一日中、ずっと泣いていたんだ。
そして、中学一年のとき、久しぶりに身体を動かさざるおえない出来事があった。
数人の男子生徒たちに囲まれ、危機を感じたので、久しぶりに暴れて気持ちが良かった。
突如現れ助太刀に入った初めて見る彼は、オレと違って身体は、がっちりして逞《たくま》しくて、身長が高くて、オレよりケンカ慣れしている感じがした。
彼の顔からは汗が滴《したた》り落ちている、オレは暴れながらも彼の横顔を見て、心臓の鼓動がドックンドックンいってるのを感じた。
何でこんなにコイツかっこいいんだろ?
なんで心臓がこんなにうるせーんだろ?
はじめは、コイツの体格が羨ましいってくらいにしか見てなかったのに、何だか、オレ変だ
それからオレは、ソイツを意識するようになった
やっぱりこれって?
コトバにしたくなかった。
小四の頃、母さんから、真実を言われた時からいつかは、こんな日が来るってわかってたけど
オレは、自分で認めたくなかったんだ。
この気持ちは、心の中で隠そう。
そして、何とかバレずに無事三年生になった。
コメント
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うわああああ第3話も尊すぎて泣いた😭💕✨ 秀くん、小さい頃からずっと啓ちゃんの秘密守ってたんだね…!「嫌われたくないから言えなかった」って心情、すごく切なくて胸がギュッとなったよ…🥺 啓ちゃんsideの「オレ変だ」って心臓のドキドキ自覚しちゃうところ、めっちゃエモかった!!「やっぱりこれって?」って言葉にしたくない気持ち、すごくわかるよ…自分の気持ち認めたくないけど認めちゃう感じ、青春だなあ😭💕 2人の視点が交互に入ることで、お互いの想いがすれ違ってるのもまた切なくて…次の展開が待ちきれないよ!!夢美留子さん、素敵な物語ありがとうございます🌸
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優杏𓂃🎀𓈒𓏸
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