テラーノベル
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クロノアさん愛され
学パロ
いじめ、自殺願望等の描写を含みます。
苦手な方はご注意下さい
学年設定
kr、rd・・・3年生
pn、tr・・・2年生
sn・・・1年生
・ ・ ・
pn
いじめって、誰が悪いのかなぁ。
加害者?被害者?それとも傍観者?
俺は傍観者。それも最悪なタイプの。気付いてて、助けたいのに、行動に移せない。被害者は大切な人だというのに、加害者は赤の他人だというのに。
本人は隠しきれてるつもりなんだろうけど、俺達は、知っている。
助けたくて、もう傷付いて欲しく無くて、1回単刀直入に聞いたことがあるが、その時ははぐらかされてしまった。
教えてくれないなら俺達が影ながら守るしか無い、とトラゾーと一緒に1つ上のクロノアさんを追いかける様に同じ高校に入学した。
影ながら守る、と言っても入学して1年ちょっと、俺たちが出来た事は何も無い。
毎朝一緒に登校して、馬鹿みたいな話して、少しでもクロノアさんを元気づけようとはしているものの、役に立っているかどうか。
結局毎日、自分の机でホームルームが始まるまで、今みたいに考え事をするしかない。
チャイムが鳴って、先生が入って来た。挨拶をして、先生のお知らせを適当に聞き流しながら、クロノアさんは今日は綺麗な机と椅子でホームルームを受けられているだろうか…、などと考えていた。
・ ・ ・
sn
僕はクロノアさんを助けれない。
別にクロノアさんが嫌いとかそういう訳ではなくて、助けたい、そう思っていても、心の何処かではクロノアさんならきっと大丈夫、と思ってしまっている。
ぺいんとさんやトラゾーさんとは違って、僕はクロノアさんと学年が離れている。クロノアさんと同じ学校にいることの方が少ないくらいだ。
それもあってか、クロノアさんがいじめられているのを知ったのはぺいんとさんから聞いた時。
それを聞いた時は、信じられなかった、否、信じようとしなかった。
そうなってしまうと、僕の中のクロノアさんは、「いじめられてる助けるべき対象」ではなく、「勉強を教えてくれて、一緒に遊んでくれる優しいお兄さん」だった。
結局僕が行動する為に必要なのは、僕が勝手に作ってしまったクロノアさんと僕の間の壁を壊すという事だ。
・ ・ ・
tr
俺はクロノアさんを1番知っている自信がある。そして、1番苦しめている自信がある。
その理由は、昔の話だ。
クロノアさんは、俺に助けを求めてきた。俺はクロノアさんに頼られる事が嬉しくて、何とかしようとした。
当時小学3年生。足りない頭で必死に考えた方法は、直談判だった。しかも、先生ではなく、いじめっ子に。
結果は目に見えていた。惨敗。俺はそいつらに殴られて早々に帰宅した。
次の日クロノアさんに会って、傷の訳を聞かれた。正直に話すと、クロノアさんは「もう辞めて。俺の言った事、忘れて」と言った。
それからクロノアさんが俺達に頼った事は一度もない。
俺があの時上手くやれてれば、クロノアさんは頼ることを覚えたかもしれない。
今のクロノアさんの地獄を作っているのは、紛れもない俺だ。
でも、俺はクロノアさんを助けることを諦めない。それが俺がクロノアさんに出来る唯一の贖罪だ。
・ ・ ・
rd
彼と会ったのは1年生の時。多少の期待を込めて、教室のドアを開けると、沢山の人の中に惹きつけられる人がいた。
それがノア。
一目惚れって言う訳では無いけど、運命的な何かを感じた。この人といると絶対良いことがあるっていう。
自己紹介で知ったのは名前、誕生日、趣味だけだったけど、もっと知りたかったから、休み時間に話しかけた。
そこから、彼の趣味であるゲームの話で盛り上がって、一緒に行動するようになった。
それから数週間経って、クラスの中でもグループが確立してきた頃、ノアは嫌がらせを受けるようになっていた。
詳しい原因までは分からない。何はともあれ、入学して2ヶ月も経つころには、ノアに対する嫌がらせは完全ないじめになっていた。
俺は何も出来なかった。
ノアに、「一緒にいるの、辞めましょう」と言われた時も、何も出来ず、ノアと行動することを辞めた。
結局そのまま一年が過ぎた。
春休み、ノアを遊びに誘った。そこで俺は、この一年ノアにしてしまった仕打ちを謝罪した。ノアは、笑って許してくれた。
そこからたまに遊ぶようになって、クラスが別になった2、3年も仲良くしている。
今も、ノアは絶対いじめを受けている。何ともない顔して、心の中ではすっごい傷ついてる。
俺は今年はノアを救えるだろうか。2年前と同じ後悔をしないだろうか。
#いろいろ
とう腐
699
#STPRファミリー
コメント
1件
#2読み終えたよ…。 それぞれの視点でクロノアさんへの想いが描かれてて、特にtrくんの「自分が一番苦しめてる」っていう後悔が刺さったな。助けたくても助けられなかった過去が、今の行動に繋がってるんだね。 誰かのために何かしたいって気持ちと、実際に動く難しさが丁寧に書かれてて、胸がぎゅってなった。藍乃さんの書くキャラたちの「声」が優しくて切ないです。続きも大事に読ませてもらうね🤍