昼過ぎ。
yaへの誕生日プレゼントとケーキを持って、jpとttが遊びに来た。
プレゼントを受け取ったyaはお礼を述べると、一呼吸おいてからttへ報告した。
「おー!yaくん!気持ち言えたのかぁ!」
yaとurを交互に見るtt。
二人の表情は、心が通じ合えたことを表していた。
ttは満面の笑顔でyaの頭をわしわしと撫でた。
「がんばったな!良かったな!」
「撫でんな、、!(照)」
「…ありがとなtt」
「へ!?そゆこと?!うわー気づかんかったー!!」
「yaくん!urりん!おめでとう!」
三人をきょとんと見ていたjpはハッとすると、心から嬉しそうに笑った。
urは照れたように指で頬を掻く。
「そーゆーこと。ありがとjpさん」
「jpはほんまアホやからなー」
「でも俺はurがyaくんのこと好きなのもわかっとったで?やきもち妬かせようと女の話したり、見てておもろかったな〜」
「は?」
「へっ!?ttさんわかってたの?!」
「うん」
「yaくんにだけめっちゃ優しい顔するやん。ボディタッチ多いしな。だからゆうたやろ、yaくんは素直になれば奇跡起きるぞって」
「…」
「…お互い、わかりやすかったんだな」
yaとurは顔を見合わせた。
「さすが俺のtt!頭いいとこもだいすき!」ギュ
「せやろ?」ニヘ
「ならあんまり長居は邪魔やな。ケーキだけ食べて、あとは二人でゆっくりお祝いしや」
ギターを引っ張り出したurがバースデーソングを歌い、yaがろうそくを吹き消し、jpとttの夫婦漫才を冷やかしながら、ささやかな誕生日パーティーを楽しんだ。
夕方、一軒家はyaとurの二人だけになった。
しんとしたリビングのソファに並んで腰かける。
yaは昨夜urからもらった誕生日プレゼントを手に持った。
「昨日は帰ってきてそのまま寝ちゃって」
「せっかくならお前の前で開けたくてまだ見てないんだけど」
「お、いいよ。開けてみ」
黒い包装紙に赤のリボンが巻かれた小さな箱。
yaはキラキラした目で丁寧に開けて行く。
「…ネックレス」
箱の中にはシルバーの細いチェーンネックレス。
yaはurの顔を見つめた。
「お前とjpさんさ、意味わかんねーお揃いの指輪してんじゃん」
「意味わかんねーけど。だから俺は別のをお揃いにしたくてさ」
urの首元にも同じネックレスがつけられていた。
「…ありがとう。嬉しい、、」
頬を赤らめネックレスを見るya。
urはそっとネックレスをとった。
「つけてあげるよ。ほら」
urはyaの首の後ろに手を回し、器用にとりつけた。
ネックレスは、yaの細い首元で淡く光る。
そのまま見つめ合うと、二人は唇が触れるだけの優しいキスをした。
益々頬を赤らめ、目を潤ませるya。
そのyaをそっと抱きしめ、urは考えていた。
ttさんがyaくんの気持ちにも、俺の気持ちにも気づいているの、俺知ってたんだ。
だからわざとttさんの前でyaくんを煽ってた。
yaくんはまだ子どもで、自分の気持ちをわかってなかったから。
あの人なら、yaくんに素直になれって導いてくれるからね。
意外と早く自分の気持ちに気づいてくれたけど、混乱してるyaくんも可愛かったなぁ…。
urは優しく、でもどこか策士のような笑顔で、yaの髪を撫でていた。
コメント
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全て🎸りんの計画通りってことですか!!笑