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#吸血鬼
43
………死ぬのかな。
僕の家は山を超えた先にあった。何度も何度も通っている道であるから。警戒を怠っていたのだ。
今回は不運なことに木の隙間からなにかもよく分からないものが飛び出し、頭に当たってしまい血がダラダラ出ている。転んだ時に足は変な方向にすっかり折れているから動くこともできなくなってきた。
ザッザッ
?
「おい、お前死ぬぞ。」
「わ、かってる、」
「いいのか?死んで」
「良くない。」
なんなんだこの男はやくた、すけて…………
目が覚めると身体中に包帯をまかれ、ソファに寝かされていた。
「おぉ起きたか。」
「な、何が、」
「俺が助けてやったのさ。ほら食うか?」
目の前にはポトフが。
体が、栄養を求めている。パクっと1口食べるが。
「……美味しくない」
「だろうな、お前は人間じゃなくなってきているから。普通のもんの方が美味しくないだろうさ」
「は?」
彼が言うには、
「吸血鬼、?」
「あぁ、でも安心していい、ニンニクだとか、日光だとかは効かない。あとお前が心配してそうな十字架ももちろん効かない!安心して厨二病ファッションができるな!」
そんなところは心配していない。
「いや、その、食事とかの方が心配。というか元に戻して…」
「……すまないがそれは不可能だ。」
不可能?
「い、命を救ってくれたのは感謝してるけど、さすがに」
「すまない。もちろん他に方法はあったかもしれない。そこは否定しないのだが、こればかりは不可能だ。君が人間にもどれば君はしぬ」
「あの、どういう」
「君はおそらく戻ってもここに残るのは死体だけだろう」
僕の目をまっすぐ見て。
「君はもういないんだよ」
「は…」
そんなこんなで吸血鬼としての人生、いや、鬼生だろうか?とにかく僕じゃない僕が始まった。と言っても、これはもう昔の話。今から始
まるのは。これから200年後のお話だ。
「ねぇ、不味くない?最近の血って」
「だとしても飲んでおくんだな。これから学校。学校の中で血なんて飲めないぞ。」
「バレないと思うけどなぁー」
「バレるっての、そもそもバレるかもしれない可能性があるような動きをするな」
僕を吸血鬼にした元凶が何か言っている。
僕は案外根に持つタイプだ。
「ほら、行ってこい。初日が肝心だと聞く。」
色々聞きたいことがあった。どうやって学校に入れたんだ?とか、どうして今更学校に?とか…とにかく、色々
「はいはい、高校生活スタートさせてきますよ」
「お前は中学生だ。」
「…中学生活スタートさせてきますよ!」
てっきり高校かと思っていた。なんだか、ガッカリだ。
コメント
1件
あらためて読み終えたよ〜!!🫶✨ いきなり吸血鬼チェンジからの「人間には戻れない」「もういないんだよ」って台詞、グッときた…😭💔 主人公が根に持つタイプってとこもクセになるし、最後の中学生生活スタート宣言からの「ガッカリだ」で思わず笑っちゃった😂 続きがめっちゃ気になる!!次どうなるの!?