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「おはよう」「おはよう!」
いつもの朝。今日もみんな元気に登校してきている。
ん?とおる。
「さとしに聞いてみたけどさ…」
「ちょっと廊下に行こ」
場所を変える。
「いきなり教室で話し出さないでよ!そんなんだから他の人に聞かれたんじゃん」
「あぁ、そっか…ごめん、悪かった」
「で、中田は誰に言ったって?」
「いや、誰にも言ってないって」
「へ~ほんと…」
まぁ昨日、杉本、柴田と鮎川くんに聞いた話で元凶のとおる自身のみが原因だとほぼわかっていたけどね…
「わかったわよ。じゃああとは中田が広めないように注意しておいてよね」
「それはもう言っといた」
「ん。じゃあ教室戻るわよ」
教室に入るとそれぞれの席に分かれた。
それにしても…あたしの後ろの席の中田。中田はあたしに何も言ってこない。とおるの話を嘘だと思っているのか、知っても直接確認することが出来ないのか…まぁ誰かに言わないでくれればどっちでもいいけど。
「めい、おはよう!」
「おはよう」そういえば…あたしの後ろ、中田の席に座ったあいをじっと見てしまう。
「えっ何?なんか付いてる??」
あいと中田はいつもふざけあってる。
あたしととおるとは違って本当に仲がいい、そう、友達同士みたいだ。
今だってあいの膝に中田が座って…いや仲よすぎじゃない!?
もしかしたら中田は、あたしと仲がいいあいに伝わらないようにあの話を止めてくれてるのかも…
直接聞くことは出来ないけどそんな気もする。
中田はあたしが知ってることを知らないだろうし、ここはお互いに知らないふりをしておこう。
そうこうしてるうちに、二週間が経っていた。
鮎川くん以降、あたしの元にコンドームを持ってくる人間はいなかった。
どうやらあの場にいた、確かめるだけの勇気がある人はあの三人だけだったようだ。
一時はどうなるかと思ったけど、噂が広まることなく終わったようでほっとした。
でも…人が安心した頃にやっかいごとを持ってくるのはいつだってあいつだ。
「大原、ちょっといい?」
とおる。
「何?」
「拓哉と黒澤、付き合ってるじゃん?」
そう。あたしがとおるをへこましたあの日、実はめぐみから告白して上手くいったのだと、しばらくしてから聞かされた。
…知ってたら柴田たちの誘いに乗ることもなかったかもしれないのに…まぁいいけど。
「それが?どうしたの?」
「そっか…まぁ黒澤は別に悩んでないから相談とかしないよな…」
「?なんのこと?」 悩み?
「実は拓哉がさ、悩んでるっていうかよくわからないみたいで」
「だから、何をよ?」はっきり言わないな…
「付き合うってこと?」
付き合うってこと?聞いてもわからなかった。
「めぐみからはどこどこに行った~とか聞いてるけど?何が問題なの?」
「いや、拓哉が言ってるのはキスどころか手も握ったことないって」
「う~ん?付き合って二週間くらいなら別にそういうカップルも普通にいるんじゃない?」
それに…
「手をつなぎたいなら広田くんの方からつなげばいいのに」
「まぁ俺もそう言ったんだけどさ、拓哉、初めて女子と付き合うからどうしていいのかわからないんだって」
「でもあたしに聞かれても…あたしだって…」
あっ!あたし…ビッチ設定だった!
「あたしだってそんなの考えてしてる訳じゃないし?つなぎたきゃつなげばいいって言ってやんなよ」
コメント
1件
第23話読み終わった!コンドームの噂、なんとか収まったかと思いきや、今度は拓哉くんの恋愛相談かよ…って思ったら最後の「あたし…ビッチ設定だった!」で吹いたわw めいのノリとツッコミ、めっちゃ好き。中田とあいの距離感にもちょっと注目しちゃうね。続き気になる🔥