君がくれた夏を、忘れないよ。
私の戦場
中一の夏。私は、突然、倒れた。
気がつくと病院。混乱した。隣には、母。そして弟。泣いていた。すると、
医者が近づいて来た。
「〜〜〜〜〜。」
この時、私は、余命宣告をされた。
突然だった。私には、愛想がない母も、つめたい弟も、泣き崩れていた。演技だろうか。母と弟が泣くわけがない。今まで1度も愛しては、くれなかったから、そう思った。
家に帰り、母は、私の顔を叩いた。
「あんた、目障りなのよ。あんたが病気になるから、治療代を払ったじゃない。早く死ねばいいのに。ほんと、役に立たない子。」
やっぱり。母は、私には興味がないようだ。
その夜、私は夢を見た。父にあったのだ。優しくて太陽のような存在の父に、私は心を救われた。
だが、必死に呼んでも来ない。あぁ。
ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ。
はっ。気がつくと朝になっていた。夢のことは、忘れよう。
学校へ行く支度をして、家を出た。
「おはよう!!」
振り返ると、、、幼馴染の町田がいた。
「どうした?そんな浮かない顔して。」
「ううん。何でもない。」
「そっか、、、なんかあったらいつでも言えよ!!」
こくっ。私は何も言わずに頷いた。
学校につくと、小学校から、親友の、るながいた。
「あ!おっはよー!!!」
「おはよ。るな」
太陽のような暖かい存在が居るのに、中学三年間。母にとられた感情を、
取り戻せなかった。
あの人に会うまでは。