テラーノベル
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ずっと探していた誰もが羨むような完璧な恋人
顔がいいとか、体格がいいとか
高収入とか
その程度の男ならゴロゴロいたわね
でも、何かが物足りなかった。
そう。
モテることに慢心してるような男はダメ
私以外に趣味なんかに夢中になる男もダメ
すぐに手を出す軽さも要らない
出来たらあの娘に関心を寄せてる男がいい
あの娘を見つめていた目が私に向いて、そして私に夢中になる
そんなシナリオで出逢いたい
そんなことは誰にも言ってなかったのに、
まるでお膳立てされたみたいだった。
しかも、彼女を介して知り合ったなんてね。
……ああ。
なんて、完璧なの!!
この人を離したくない。
それに、私
初めてかもしれない
香水じゃない。彼の匂いを嗅ぐと頭が真っ白になる
彼の指先が触れる場所だけが、熱を持って疼きだす。
まるで、私のスイッチを彼だけが握っているみたいに。
そう、それに。
出逢ったあの日、翔音を見つめていたあの熱い視線が、今は私だけを射抜いている。
スマートフォンの通知ひとつで、心臓が跳ね上がる。
仕事も、友人との約束も、これまでの私の完璧なルーティンですらも。
彼からの『会いたい』ですべてをゴミ箱に捨てられる。
今の私は、彼という猛毒なしでは呼吸すらできない。
この出逢いが何かの罠だとしても構わない。
彼に愛されるなら、地獄に堕ちてもいい。
どうしよう――怖い
私の仮面が、
剥がれてしまいそう。
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