赤葦京治
縁下力
BL注意!!
時系列的には東京合宿…から春高
START!!
強豪校で、5本指に入るエースのセッターを2年生でしていて副主将の赤葦京治。そいつはすごいと思う。よく、菅原さんが木葉さんと話している時「赤葦は木兎のお世話係なんだな~」って言っていた。俺と、チーム内でのポジションがよく似ている。苦労人。
でも、赤葦は本当にすごいと思う。
3年生ばかりのレギュラーメンバーの中で
2年生で、しかも副主将。似ていると言ったがやっぱ似ていない。赤葦は俺よりもすごいとだけはわかる。
「……」
無意識で、目を追ってしまう。
見ていると、彼が、エースに笑った。
俺はいつもポーカーフェイスな赤葦は笑わないかと思ってた…
「笑ってるところ初めてみた。」
…無意識に口に出てしまった。
隣の木下が「おい!自分のチーム見ろよ」と笑って言ってきたがその通りだ、
赤葦は何故か目で追ってしまう…
…休もう
______________
夜
俺はどこか休める場所がないかと
学校内を探索していた。
月が、良く綺麗に見える場所を見つけた。
………すごく、きれい。
黄昏てカッコつけている訳でもないが、
すごく。きれいだな。
一人でいると、落ち着く。。
「月、綺麗だよね。」
…聞き慣れない声が聞こえた。
声が聞こえた方に顔を向けると
俺が、気になっていた…赤葦だった
「え…っと、赤葦くん?」
「俺の名前…知っててくれてたんだ。
嬉しい」
また笑った。意外と笑うんだな
ていうかさすがイケメンフェイス
微笑む顔が月のように輝いてる
「縁下?どうかした?」
「いや、イケメンだなぁって思って。
赤葦くん、学校でモテるでしょ。」
「いくらなんでも俺を美化し過ぎ
この髪型とか俺気にしてるし…
モテないよ。
縁下みたいなサラサラヘヤーになりたい。
後、赤葦でいいよ。」
「わかった。赤葦。
嘘だ、絶対バレンタインとか義理チョコの中に本命混じってるやつだって。
…赤葦がサラサラか、、、
ちょっと面白い」
「でしょ?イケメンならなんでも似合うし。だから俺はモテないよ。
バレンタイン…か、マネージャー以外のは断ってるしわかんない。」
「そう?、マッシュイケメンとかわかれるじゃんジャンル
じゃあ赤葦は癖毛イケメンか」
「なんかちょっとやだな」
「イケメンなだけ感謝しろ」
赤葦は意外と笑うやうなんだなと今日思った。
「?縁下、大丈夫?」
「赤葦は…プレッシャーとかないの?」
「プレッシャー…って
今のチームでのこと?」
「うん。答えにくかったらごめん、
答えなくても大丈夫。」
「…あるよ。 かっこ悪いよね… 」
「かっこ悪くない
俺の方がかっこ悪いよ。」
「俺、1回部活から逃げたんだ。
しかも、練習がキツイって理由で
でも、逃げる方が後から後悔するって知ったから、。」
「…そっか縁下はえらいね。 」
頭を撫でられた。暖かくて落ち着く。
「赤葦こそ、すごいね。
プレッシャーの中、頑張ってるんでしょ?
そんなの、最強じゃん!」
「え?、」
「だって、プレッシャーを表に出さないの
本当にすごいよ。つらくて、途中で逃げ出すかもしれないのに、…
だから、赤葦は最強!しかも5本指のエースにトスをあげれるぐらいの人ってことでしょ!?赤葦はただの2年生セッターかもしれないけど、俺にとっては5本指に入るエースにトスをあげれる、最強セッターだよ。」
「ありがとう。
俺、縁下のそういう所好きだよ」
すき 。 そういう言葉に反応してしまうの本当に嫌になる…
「でも、俺が強いのは木兎さん達のおかげだから。」
「そっか。でもそれに応えれるようなトスをあげる赤葦はすごいね。
…俺も、赤葦のそういう所が好きだよ。」
___________
「あれ、縁下寝ちゃった?」
今、隣にいる縁下が眠ってしまった。
まぁ、そろそろ消灯時間だし、当たり前か。しかも烏野はペナルティも多かったし、疲れているのだろう。
とりあえず、俺は自分のジャージを隣の彼にかけて、烏野のいる部屋まで運んだ。
…寝顔がかわいい。あったかい。
「…すいません。縁下が寝ちゃったみたいで」
「おー赤葦、ってどういう状況?」
「菅原さん、大地さんは?」
「大地ならいねーべ
先生と話に行ったぞ
良かったな」
「あはは、そうですね」
菅原さんも大地さんとあまり変わらない後輩厨と思ったが黙っておこう。
「はい早く縁下ちょーだい
木下ー」
「はい。赤葦くん、縁下の事ありがとう。」
微笑んで言う木下くん?だったが
目の奥は全く笑っていない
烏野はどれだけ縁下のセコムがいるんだ?
ていうか、月島は睨んでくるし
LiとWSもやばい顔してるし。
…MBの坊主くんはそんな目で見ないでくれ、助けてくれ。
ピンサーの子は寝てるし…
味方がいないのか!?、
そりゃ、お姫さまだっこした俺も悪いかもしれないけど
「縁下に、手出ししてないよな?」
菅原さん、耳元で言わないで下さい
怖いです。
「手なんか出してないです。 」
「…早く寝ろよ」
「そのつもりです、さよなら」
「また明日なー」
________
「…縁下」
「あ、かあし!?
あ、昨日はありがとな…部屋まで運んでもらって…」
「全然いいよぐっすり寝れた?」
「おかげさまで。」
「あ、後これ。ジャージ。後で渡そうと思ったけど、
かけてくれたんだろ? 」
「あの時持って帰るの忘れたんだよね。
ありがとう。」
「こちらこそ。」
「じゃ、最終日、がんばろうね。」
「あ、うん。
ありがとな赤葦」
最終日…俺は赤葦と喋れなくなるのが
少し悲しい。
連絡先交換出来たらなーって、
俺が出来るわけない。。
「おい?、縁下?うずくまってどうした?」
「成田ぁ、だいじょうぶ………」
「無理すんなよ?、ほら練習始まるぞ」
「…うん」
_________
最後の練習が終わって、BBQの時間が来た。
「すげぇな」
「すげぇ」
「…な」
俺は基本的に焼いてたけど。。
全く食べていないことに気づいた。
「縁下、さっきからずっと焼いてるよね?」
「木下、成田」
「俺、変わるから食べてきな。」
「うん、ありがとう~」
「よしよし 」
成田に頭を撫でられた…
少し恥ずかしい。
「赤葦~ 」
「あ、縁下!」
「今からやっと食べれるんだよね」
「奇遇、俺も。」
「一緒に食べよーぜ」
「いいよ。縁下と食べたい。」
無自覚なのだろうか、わざとなのだろうか、少し照れた…
チームメンバーも俺の事を可愛がってくるし、なんなんだ、、
「ねぇねぇ、縁下?
下の名前で呼んでもいい?」
「いいよー」
「じゃあ力?」
「基本的になんでもいいよ」
「じゃあチカちゃん」
「それは恥ずい…」
「チカくん?」
「まぁ、いいかな、」
「やっぱチカちゃんで」
「…慣れます」
「ありがと」
笑って赤葦は言うけれど、
俺はすごく恥ずかしい
「…チカちゃんも俺の事
下の名前で呼んで欲しいなー、」
「けいじ。」
「はい」
「ふふっ、ちょっとおもしろい」
「 もっと早く京治と話したかったなー」
「俺も同じ。」
「チカちゃんと離れたくない。
絶対勝ってよ。試合」
「まぁ、俺は基本的に試合には出ないし。
どうなるかは、アイツらにかかってるよ。
俺も、活躍できるかな。」
「出来るよ。チカちゃんなら。
チャンスが絶対に来るはずだよ。」
「そうかな。
…そうだといいな。」
「…うん。
東京体育館で、待ってるよ。」
「俺もお前に会うためにがんばるよ。 」
「ていうか、梟谷行ける前提かーい」
「俺たちは、強いからね。」
「…そっか。そうだね。」
「どっちもがんばろう。」
「うん!あ、ねぇ
スイカ貰いに行こう」
「わかった。いいよ。」
「よーし!ごーー!!」
「…かわいい」
京治が何か言った気がしたが
スイカが早く食べたいために気にせずに行った。
______________
ついに合宿もおわる直前だ。
京治と離れるのはやっぱさびしい。
「チカちゃん!!」
周りも他校と話している中、
京治が大声で俺を呼んだ。
そのせいか、周りが京治の方に注目している。
「京治……大声で呼ぶな…」
「ごめん、、急いでて」
「どうしたんだよ?」
「連絡先…交換しよ。」
「本当は、BBQの時に交換したかったんだけどスマホ持ってなくて。」
「いいよ。俺も京治と交換したいと思ってた。」
「本当に?いいの、? ありがとう!!」
京治が、またもや大声を出して、俺の手をぎゅっと掴み、抱きついてきた
「京治!!むり!!しぬって!! 」
「ごめん、やりすぎた、
最後にさ、チカ、、」
「すきだよ。もちろん、恋愛感情。」
すき?前に京治が好きって言ってくれたけど、…あれは友達としてだと思ってたけどまさか、あれも、恋愛感情だったのか?
だとしたら俺は………
「おい、縁下~!早く!バス乗る時間!」
「わかった、!もう乗るから田中!
…京治、ごめん、もう行かないと。」
「チカちゃん!待ってるから!
東京体育館で!!返事!!」
「わかった!」
東京体育館、ね。
その後、俺は 烏野メンバーに質問攻めされたが、少しの間、俺のあだ名がチカちゃんになった。
「会えたね。」
「そうだね。」
「聞いたよ?チカちゃん、活躍したんだってね」
「お前こそ。かっこよかったよ。」
「ありがとう。」
「…」
数秒の沈黙が、すごく、長く思えた。
「いいよ」
「…ほんと?」
「うんほんと」
「付き合ってくれるの?」
「もちろん。」
「…京治」
「これからは連絡しようね。」
俺たちは、合宿の後から、今日まで何も連絡してなかったのだ。
「もちろん。」
「京治?」
「どうしたの?チカちゃん」
「俺、迷惑かけるかもしれないけど
すきだよ。京治の事」
「俺も、愛重いし、束縛するかもしれないしそれでもいいの?」
「いいよ。もちろん。」
俺たちはキスをした。
コメント
1件
まじで最高です👍!! 主様の作品大好きです💓💞