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〜お見舞い3日目〜
「こさめ、今日も買ってきたよー」
いつも通り、学校関係者のフリをして、
あえて「こさめ」と呼んで病室を訪れたらん。
ベッドの上のこさめは他人行儀ながらも、
優しく、無邪気な様子で小首をかしげた。
「……あの、わざわざメロンパン買ってきてくれて、ありがとうございます」
それから、申し訳なさそうに
「でも、こさめ、本当にあなたのことが思い出せへんくて……。わざわざ来てくれるのも迷惑だと思うし、もう、来なくてもいいんですよ……?」
「そっか、……。ゆっくり思い出してくれたらそれでいいし、全然迷惑なんかじゃない」
らんは優しく話す。
〈「面会時間、終わりでーす」
病室の外から看護師さんが顔を出す。
「またね、こさめ」
優しく言い残し、病室を出ていくらんの顔は
少し、泣きそうだった。
〜お見舞い7日目〜
らんは少しでも思い出してほしくて、ベッドの横のパイプ椅子に座りながら、昔の話を聞かせていた。
「こさめ、よくケガして泣いちゃって、……」
「うそ?!……よく知ってんねんなぁ」
こさめは驚きと困惑をにじませた優しい瞳でらんを見つめた。
「……っ!」
記憶を失ってもずっと変わらない眼差し。
今日もらんの後悔という思いが育っていく。
「もうこんな時間か……。またね、こさめ」
病室の外に出てから滲んた瞳を袖で拭き、病院をあとにした。
〜お見舞い10日目〜
身体が環境の変化に追いつけなかったのか、熱を出してぼんやりしているこさめ。
らんは額の冷えピタを貼り替えてあげる。
「はぁ、はぁ……らん先輩は、らん先輩とこさめはどんな関係なん?なんで、そんな泣きそうな、優しい瞳で、こさめを見るん……?」
こさめは苦しそうに話しながららんの制服の裾をギュッと掴んだ。
「俺は……こさめの幼馴染だよ……。……俺が全部悪いんだ。ごめん」
言えなかった「幼馴染」という関係。
言ってから後悔した。
「え……」
こさめが目を見開いて、固まっていた。
負担になったのだろうか。
そんなこさめを見ながら、らんは今にも泣き出しそうになった。
たまたま通りが勝った看護師さんにあとは任せ、泣き顔を見せるまいと、らんは病室を飛び出した。
ちゃんと、「またね、こさめ」と、言ってから。
やほー。主こと桜月ゆはです!
この作品の投稿頻度が減ります!
すみません。
できるときに投稿溜め?しておくので!
では、おつゆは〜
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せな⚡️
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コメント
1件
うわ、3話、めっちゃ切ねぇ……。「幼馴染だよ」って打ち明けた瞬間の流れ、グッと来たわ。こさめが熱でぼんやりしながら「なんで泣きそうな瞳で見るん」って聞くところ、胸えぐられた。らんが後悔抱えながらも「またね」って優しく言って飛び出す姿、本当に切なくて…。続きが気になる。しんどいけど良い話だわ😢