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視点転換有
「ねえ、森さん」
「最近中也が全然構ってくれなくて暇なのだけれど」
「そんなことで太宰くんは電話をかけてくるのかい?」
「えへ、」
「いやね、太宰くん其れ誉めてないから」
(中也くんに嗚呼言われた手前私から言うことはできないからな〜)
「中也にメッセージ送ろ〜!」
「まったく、太宰くんは…」
今日はチョコレエト病の定期検診だ。
身内だと直ぐにバレるだろうという首領からの心遣いだそうだ
「中原中也さーん」
俺の名前が呼ばれると共に、太宰からの着信がくる
『ねぇ、中也!』
『今日の夜、久々にお酒飲みに行こ〜!』
『___っていうところね!』
太宰から送られる文言を見ながら、診察室へ進む。
「ふふ、こんにちわ。中也さん」
「彼氏さんとメール…ですか?」
「えぇ、まぁ」
最近は同性の恋仲の人が増えているらしい
俺達みたいなやつも、少しは暮らしやすくなったような…?
「それでは問診を始めますね。」
「最近何か変わったこととかありましたか?」
「いや、特には」
身体の確認に入る。前に来たときは異常が無かったため、今回も其の儘だと祈る。
「ここ(背中)、段々と削れてきてますね。最近暖かい日が多いので、気をつけて生活してくださいね、」
身体が全部チョコレートになってしまったらどうしようもないですからね。と念を押された。
ついに発症してしまったようだ。本当はうそで、ずっと同じような生活を送れると思っていたのに。
現実は残酷だった
「これで診察終わります。気をつけて帰ってくださいね」
『あぁ、分かった。時間になったら向かうな』
『りょーかい!待ってるね!』
どうせ治らない病なら、今を楽しんだほうがよさそうだ。
次回「告白」
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