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コメント
4件
何かヤダ!テレビ局に腹が立つ💢ひろぱが報われます様に🙏
許し難い… 結構、局にムカついてきましたね😑 このムカムカが募るほど、スッキリ感が機体できます😏👍
ホラードッキリ。
side.もとぅ
なんとなく、まずいような気がした。
さっきの激辛ラーメン、下手をすれば呼吸困難になっていたかも。
俺が過保護すぎるわけではないと、涼ちゃんとマネさんの顔を見れば分かる。
スタ「すみません。スタッフが少し酔ったみたいで、」
若井「え~!大丈夫ですか…?」
スタ「一回そこで止まっても大丈夫ですか?」
若井「もちろんです!あ、これお水と、酔い止めです。僕のでよかったら」
スタ「ありがとうございます」
よく分からない古ぼけた建物の前で車が止まる。
車を降りて、若井以外全員建物の奥に入っていった。
スタ「若井さんすみません!」
若井「はい…!大丈夫ですか?」
スタ「やっぱり具合悪いみたいで…」
若井「あ、僕いろいろ持ってるんでそっち行きますね!」
若井はもともと車酔いしやすい体質。
ロケとかで、慣れない人の運転だとすぐに体調を崩す。
だから、持ち物の中に必ず酔い止め、酔ったとき用のセットが入っている。
さっきのラーメンからの初めての人の運転で、若井もまずいんじゃないの…?
若井が自分用の酔いセットを持って建物の奥に入っていく。
薄暗い場所で、少し怯えているのが分かる。
なぜか自撮り棒を持たされて、カメラを回しながら歩いている。
スタッフさん達は一言も話さず、若井1人だけの空間を作った。
と、若井のすぐ後ろの掃除用具入れが思いっきり倒れた。
若井「う”わっっ⁈」
スタ「若井さん?」
若井「ごめんなさい。平気です。すぐ行きますから!」
若井は不思議そうに掃除用具入れを見つめて、また奥へ進んだ。
…今の、危なかった。
もし若井が少しでも後ろに下がっていたら、直撃してた。
若井「…?スタッフさん!」
若井がトイレの前に立つスタッフさんに向かって小走りで駆け寄る。
すると、さっき倒れた用具入れからダンッ!と大きな音が響いた。
若井が立ち止まって振り返った瞬間、ちょうど真横にかかっていた額縁が落ちた。若井の上に。
若井「うわっ!いっ!」
シリコン製の柔らかいものだから、絶対に怪我をすることはないと説明された。
それに、あてるつもりはなかったって。
若井「いてて~!へへ、どじっちゃいました~」
スタ「大丈夫ですかっ⁈」
若井「全然平気です。僕、超石頭なんで!あ、これスタッフさんに」
スタ「…これ、なんですか?」
若井「え?酔ったって言ってたから、これ。このドリンク結構いいんで、渡してください」
スタ「ああ、ありがとうございます」
ふざけんな。もう許せない。
若井のことを、俺らのことをなんだと思ってるんだ。
バラエティが本命みたいに、簡単に何でもかんでもやりやがって。
大事な人が怪我をする姿、誰が見てえんだよ。
車に戻った若井から、一件のメッセージ。
『ごめん。今日なんかうまくできない』
そういえば今日はやけに連絡が多い。
若井なりに、違和感を感じているんだろう。
『なにかあったの?大丈夫?』
『うん。お泊まり会、できるよね』
『うん、絶対しようね。でもそれより、無理しちゃだめだよ』
『大丈夫、2人とお泊まり会の為だもん。上手くやるよ』
『気を付けてね』
小さなグッドマークのリアクションが付いた。
めっちゃ長編の予感…