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10 - 第四章 赤月の魔女 ―プロローグ

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2025年08月13日

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「第四章 赤月の魔女」 ―プロローグ


赤い星の地表は、死のように静かだった。

空は濃い血色の雲で覆われ、遠くで稲光が走るたび、赤い結晶の塔が一瞬だけ影を落とす。

星舟は半ば地中に埋まり、煙を上げていた。


あなたとセレスティアは残骸から這い出し、足を取られながらも進む。

空気は重く、呼吸するたびに胸の奥が灼けるようだ。


「……感じる?」

セレスティアが足を止め、耳を澄ませる。

次の瞬間――地面が低く震え、前方の結晶塔が崩れた。

崩れた瓦礫の奥から、ゆっくりと人影が現れる。


それは背丈こそ人間と変わらなかったが、全身を覆う漆黒のドレスと、流れるような赤い髪が異様な存在感を放っていた。

彼女の瞳は、赤月そのものの色を宿している。


「……やっと来たのね、星を食べる娘」

女の声は甘く、それでいて刃のように冷たい。

セレスティアは一歩も動かず、その視線を正面から受け止めた。


「……アンタ、生きてたの」

「ええ。あなたが私を“封印した”あの日から、ずっとここで待っていたわ」


赤月の魔女は微笑み、あなたに目を向ける。

その瞬間、背筋に氷のような寒気が走った。

言葉もなく、彼女はただ右手をかざし、地面から赤い結晶の槍を生み出す。


「さあ――始めましょう。終わらなかった戦いを」


次の瞬間、結晶の嵐があなたたちを襲った。

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