TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ちぐさ視点


家に帰り、そのまま自室に行った。


「なんであっとくん忘れてた?記憶がないんだろ」


でも、一つ心当たりがある。でも、思い出したくないほど残酷で、あっとくんが自殺しそうで怖い。できれば、少なくともあっとくんには言いたくない。

でも、言う機会というか、言わなければいけないときがきっと来るだろう。


「言うのは、本心じゃないんだよな〜」


「だって、辛いし、言ったら、あっとくんが絶対いなくなっちゃうし」


言ったら、絶対あっとくんは、この世からいなくなる断言出来る。


「コンコン、失礼します。ご当主様がお呼びです」


「分かった」


呼ばれるのなら分かる。絶対あっとくんのことについてだ。


「コンコン、失礼します。ご当主様、いえ、お母様」


「ちぐさ、言われなくても分かるわよね」


「はい、八百八比丘尼の一族の人のことでしょう」


「そうよ」


代々人魚の一族の当主は、女性が務める。そして、人魚の一族は、男であろうと子を産める体質、つまり、生理がくるのだ。俺は、生理がくるのを快く思っていなかったが、人魚の一族なので仕方ないと諦めたが。


「それで、どうだったの?八百八比丘尼の一族の子、いえ、あっとくんのことは」

「っ」


やはりそうだ。呼ばれるのなら、今日遭ったこと、つまり、八百八比丘尼の一族、あっとくんのことだ。


「やはり、俺が人魚の一族だということは忘れていたようです」


「やっぱりね」


これは、お母様も予測していただろう。俺もそうだと思っていた。八百八比丘尼の一族の人と同じ学校に行くことが決まって、報告されたときから


「まあ、とりあえず、あのことについてはどうするの?」


「個人的には、言いたくはありません」


「そう、でも、今年が終わるまでには言ってね」


「分かりました」


ガチャ


そうして、お母様が出た。

まあ、だいたい予測していたことだった。そしてー


「今年が終わるまで、か」


いつ言おうか、あっとくんが言ってほしかったら、言おう。そう、決意した。

loading

この作品はいかがでしたか?

63

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚