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(イソップ目線です)



… 如何してこんな事になったんだろう 、



【回想】



確か 事の発端は ナワーブさんの …


「俺たち四人で一緒に旅行とかしてみてぇよな 。

面白そうだし 。 」


とか 言う何気ない一言から始まったような … ?

其処に ノートンさんが


「確かに楽しそう」


って 賛同して …

僕は 何も言わなかったけど嫌そうな顔してた気もするんだけど …

そうしたら イライさん まで


「私は良いけど … イソップくんは ?」


って 聞いてきたから 断る訳にも行かず 、 止む無く承諾したんだっけ 。



【回送終了】



それで今 イライさんの 車にいるんだけど 、


「何で僕が運転してるんだろう 、 」


そう 僕は皆に聞こえない程度の 小声で 溜息混じりに 静かな 愚痴を吐いた 。

すると ちゃっかり 聞いていたのか ナワーブさんが


「別に俺が運転しても良いけどよ … イライが何か凄ぇ 止めてくるんだよ 。」


と 少しムスッとしつつ 上記を僕に返してきた 。


「それは私の車を守る為だよ 、 」


今度はイライさんが 絶対に やめてくれと 言った顔で ナワーブさんに 抗議している 。

何を隠そう 、ナワーブさんの運転は 危な … 、 いえ 、 ワイルドなんです 。


「じゃあイライさんかノートンさん代わって下さいよ 、 」


ミラー越しに ノートンさんの顔をちらっと見て そう言えば 、 ノートンさんは


「え? 何 。給料出るんなら代わるけど 。」


「… じゃあ 良いです 、 」


なんて さも当然化のような顔で言ってきた 。

もういいや 、この人に擦り付けるのは諦めよう 。


「イライさんは ? 車持ってるんですし 運転出来ますよね ? 」


「無理だよ 、 私 乗り物酔いしやすいんだ 。」


… 誰だっけ 、 このメンバーで 旅行行こうなんて言ったの 。

あ 、 ナワーブさんか 。

絶対 次の試合は 納棺しても蘇生してやらないので

なんて 人知れず 恨みを抱えながら 車を走らせる 。


ナワーブさんと ノートンさんは イライさんを財布代わりに使う模様 。

… 可哀想なイライさん 。


「そういえば 今日泊まる旅館は 海が近いらしいよ 。 」


と 、 ナワーブさん とノートンさんの 財布 及び イライさん 。


「じゃあ 明日 チェックアウトしたら 寄ってみようぜ 。」

「え 、 待って … 僕 海パン持って来てないんだけど 。」


… 何やら 後ろが煩いですが 無視です 。

僕は 勿論泳ぐ気なんてないので水着は 持ってきてません 。


「あ ー… もう 服のまま入ろっかなぁ 。」


ノートンさんのその一言が聞こえた瞬間 、 僕とイライさんの 顔が引き攣った 。

え ?ずぶ濡れのまま 車乗るって事 … ? かな ?

助手席に座っているイライさん を 横目で見てみる 。

青い顔をして 少し冷や汗を垂らしていた 。

そりゃそうなりますよ 、

本当に可哀想 ですね 、


「… 流石にそれはやめてあげて下さいね 、」


イライさんが気の毒だったので 僕からノートンさんに釘をさしておいた 。


「え ? 何で?ダメなの ? 」


何で21歳が分かって 28歳が分かんないんですか 。

僕とイライさん 貴方より歳下ですよ ? ?


とか考えながら 、 僕が対話を諦めようと思ったその瞬間


「車が汚れるからだろ 。 やめとけ 、 ノートン 。」


と 、ナワーブさんが一言 。

それで漸く諦めたのか ノートンさんが いつも通りの真顔で黙った 。


「てか 、 向こう着いたら何するんだ?」


なんて 他愛もない話題をナワーブさんが イライさんに振った 。

確かに 何するんだろう … 、

だが 僕の耳に 信じられない言葉が 入ってきた 。


「 え? 私も何するか知らないよ ?」


…  え ?

衝撃の事実が発覚 。


「何で決めてねぇんだよ ! 」

「だって 、 この旅行 を提案したのナワーブ君でしょ !? 」


確かに 。

何で考えてなかったんだ と訴えるかのように 僕とイライさんが じとっと した視線を投げ掛けると 、 ナワーブさんは目を逸らした 。


「 … 取り敢えず 現地着いてから 決めましょうか 。」


そう提案すると 、 ナワーブさんと イライさんは 頷いた 。

けど ノートンさんは 自分には 関係がないとでも言うかの如く 、 窓の外を眺めているだけだった。





『第一話 end 』

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