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俺には後悔している事がある
___それは……
「おはよう、かっちゃん!」
、、はよ
こいつは出久(いずく)ことデク、
俺の幼なじみだ
「今日 基礎学に戦闘訓練もあるね!」
そーだな。
軽口を叩いて学校へ向かう
俺が通っている雄英高校は、オールマイトをはじめ、数多くの名だたるヒーローたちを輩出するエリート高校であり、ヒーローとしての知識や技術を学ぶ事ができる有名な学校だ
そして俺はヒーローを目指す一個人だ。
「かっちゃんの爆破の個性は最強だね!」
デクは俺に笑顔を向けてくれる
それが俺にとっては”地獄”であるのは
___お前は何も知らないんだろうな…
デクに伝えた事がないが、俺はヘドロ事件の他に昔、事件に巻き込まれたことがある。
親にも、友人にも…デクにも伝えていない
体へのワクチン接種の他にも様々な人体実験が行われた。その報酬としての個性の増幅、
俺はその”被害者”だ
人体実験で得た個性の名は「教祖」別名(Guru)
ヴィランは人を、ヒーローを襲い仲間を増やす
しかし教祖は違う。
動物や捨てられた子供の解体、そこに個性を使用し自由自在に操る、そして全て思いのままだ
この個性は毎夜必ず使用しなくてはならない。止めようにも脳がやれと蝕むのだ
……何度辞めようと思っただろうか
俺はヒーローだ、動物ならまだしも人間を解体?そんなのただの”人殺し”だろう
何度体を爆破し体を痛めつけただろう、何度相手に「逃げろ」と言ったのだろうか
しかし相手は聞いてはくれない。「捨てられた子」だ。絶望し、死を懇願してくるのだ
俺は毎夜と言ってもいい程 人を殺している
もういっその事死んでしまおうか、何度もそう思った。でもダメだった…
___デクがいるからだ
俺はデクの事を散々痛めつけ、虐めてきた
罵詈暴言、物を隠し捨て、死を強制した
それはもう、散々な事をしたのだ
…言い訳になるが、個性増幅での人体実験への疲弊や絶望に、デクを使い逃げてしまったのだ
俺は罪を償わなくてはならない…だが、
思い出すんだ、、
デクと遊んだ幼少期の思い出、笑いあった日々を 。楽しかった日々を__
だからこそ俺は…知らない捨てられた子より、デクの手を取り、歩いている
…笑っちゃうだろ?
ただ”逃げている”だけなのだと
分かってる。分かってしまっているんだ。
だが俺は、ヒーローを目指せなくなってしまう事、デクにもう目をみて貰えない事、
……そんなの耐えられない、 なら……いっそ…そんなもの隠してしまえばいい。
何言ってんだよデク、当たり前だろ?
「俺の個性は最凶だわ」
今や世界の総人口の役8割が個性を持つこの世界で、俺。爆豪勝己は
今日も地獄を生き続ける