テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
鳴「当然だ」
保「最初の不意打ちは勿論避けると思ったが…」
無傷やな、やっぱり
次の瞬間_
刀が真上に来ていた
鳴「ッ…!?」
レティーナでも全く反応出来なかった…!
蒼「鳴海〜油断はよくないよ〜」
そう言いながら刀で押してくる
保「後ろガラ空きやで」
そう言いながら技を出そうとする
蒼「そんな油断する訳ないやろ」
足で器用に蹴ってくる
ズサササ…と後ろに下がる
保「相変わらず変わってへんやな…」
亜「相変わらず刀の扱いは上手いな」
レ「蒼さんも刀が上手いんですか?」
長「あいつは単純に刀が好きなだけだ。保科みたく家系ではないがな」
キコルが尊敬の眼差しで見ている
キ「バカ師匠と保科副隊長を同時に相手するなんて…」
蒼「ほらほら〜早く倒せ〜」
彼女は刀をクルクルと回す
鳴「…上等だ」
鳴海が上へ思っきりジャンプする
それと同時に保科も動く
動きを合わせていた
蒼「ほんとに仲良しやねぇ…」
刀を構える
その時_
鳴「隊式銃剣術6式_七枝刀」
鳴海の大技と言える剣術
保「6式_八重討ち」
其処に保科の大技も来る
あらかたまた大技で隙を作ろうとしたんか…
何かと行動パターンは読めやすい
蒼「隊式剣術4式_乱討ち」
その瞬間_
鳴「ははは!やっぱりその技を出してきたか!」
保「それも読めとんで」
二人は笑っている
其処からどうやって_
蒼「…ははっ、なるほど」
鳴海の技が1式に変わっている
私を油断させたのか
蒼「やっぱり弟子の成長ってもんは面白い」
ドォーンッ!!
白煙が立つ
伊「あの人すげーな…」
ハ「ほんとに、化け物だね」
葵「あれで勝っていたら_
その時、向こうから声が聞こえる
蒼「はい、しゅーりょー」
視界が開けると鳴海の首の横には刀があった
保科はその後ろに倒れていた
カ「まじか…すげーな…」
レ「あの大技からどうやって…」
蒼「なーに、簡単な事だ。”技を受け流すんだよ”」
キ「技を受け流すだなんて…相当な技術が」
保科が立ち上がる
保「それでも、この人は簡単にやってしまうからの」
鳴「また負けた」
長「とりあえず、蒼はどうするんですか。四ノ宮長官」
四「…まぁ、いずれ第1に来てもらう予定だった、兼任で良いだろう」
蒼「お、やった」
皆が撤収していく
そりゃあ、もう夜の十一時だからなぁ
鳴「バカ師匠!次は絶対ボクが勝つ」
保「僕も負けんように頑張りますわ」
蒼「りょーかい、待ってるね」
彼女は微笑む
保「さてと、帰りますか」
蒼「…私も帰んなきゃな」
そう思い歩こうとした時
鳴「バカ師匠」
蒼「何?」
”記憶が無い訳ないだろ”
蒼「…急にどうした」
鳴「行方不明だった一年、記憶が無いと言った。でも覚えてるだろ」
蒼「…根拠が無い」
鳴海の表情が髪に隠れて見えない
鳴「そうだな、記憶の事に関しては根拠は見当たらない。ボクの直感だ。」
蒼「…鳴海の直感は当たりやすいんだよな…」
実際感じた身である
鳴「戦闘の時は圧倒的な違和感はあった。ボクと保科の攻撃を受け流した処だ」
蒼「…別に、受け流すのはいつもやってたでしょ」
鳴「あの場面なら、蒼の剣術を出す筈だ」
風で髪が揺れる
その目はいかにも真剣だった
鳴「あの技は高度な技が必要、だから思ったんだ」
”無理をしている”
「受け流すのも高度な技術が必要。蒼の技と比べれば低いけどな」
蒼「私が無理をしているのと何の関係が_」
”侵食、進んでいるじゃないのか”
その言葉に目を見開く
鳴「いつもより動きがワンテンポ遅い」
蒼「…一年も見てなけりゃ、そんな感覚_
”覚えてる”
鳴「何回蒼にふっ飛ばされたと思ってんだ」
その言葉に詰まる
弟子の成長ってやつか。
蒼「…鳴海は、ちゃんと見ているね」
彼女はまた微笑む、その笑顔には違和感があった
次の瞬間、真正面の視界から消えていた
次には下の方からドサッ、と音が聞こえる
鳴「蒼!?」
蒼「はぁっ‥はぁっ…」
息が荒いし、手が熱い、
鳴「やっぱり、侵食が…」
蒼「…隠し事はするもんやないなぁ」