今日は、よく 雨が降る日だった。
ザーザーと、ノイズのような音を立てて降る雨。
それに風も強かったから、傘の意味なんてほとんどなかった。
彰人
「 寒っ…早く帰ろ 」
いつもの道を辿って帰る。
彰人
「 近道通るか… 」
人通りが少なく、暗い道で、あまり通ってこなかった。
だからあまり通りたくなかったのだが…、
今日ばかりはしょうがない。通らせてもらう。
彰人
「 じめじめしてんな… 」
???
「 … 」
彰人
「 …なんだコイツ 」
ダンボールには『 拾ってください 』の文字。
捨てられたのだろう。…信じられないが。
でも…耳や尻尾は生えている…。
彰人
「 …お前、名前は? 」
まふゆ
「 …朝比奈まふゆ 」
彰人
「 うぉっ、喋った…! 」
まふゆ
「 聞いてきたのはそっちでしょ 」
なんだコイツ、生意気だな…
…でも、こんな雨の日なのに傘すらねぇ。
おかげでびっしょり濡れている。
…若干、服が透けていてエ⚪︎い。
俺は何を考えてるんだ…。
まぁ可哀想だし…拾ってやるか。
彰人
「 ほら、こっちこい 」
まふゆ
「 ? 」
彰人
「 ニブイ奴だな、拾ってやるって言ってんの 」
まふゆ
「 え…でも… 」
彰人
「 なんだよ 」
まふゆ
「 …まぁいっか 」
彰人
「 あっそ 」
??
「 ねぇ、止めに行かないとまずくない!? 」
??
「 まぁ…弟くんなら大丈夫でしょ 」
??
「 そうだけど…、彰人のことよ、何するかわかんないわ… 」
??
「 まぁ、その時は青柳くんがなんとかしてくれるって ! 」
?
「 信用できるのかな…、その人 」
??
「 冬弥くんなら止めてくれるって! 」
絵名
「 瑞希、それでまふゆに何かあったらどうするの!? 」
瑞希
「 落ち着いてよえなな~ん…、ほら、どーどー 」
絵名
「 やっぱ、罰ゲームとはいえ…
これはやりすぎよ!
奏からもなんか言ってよ! 」
奏
「 瑞希が言ってるなら…いいんじゃない? 」
瑞希
「 ほら、奏はボクの味方だよ? 」
絵名
「 こ、こんなの卑怯よ! 」
瑞希
「 これが社会って奴だよ、絵名 」
絵名
「 大体、まふゆも彰人ももう成人してんのよ!?
何されるかわかったもんじゃないわ…! 」
瑞希
「 まぁ、なんとかなるよ!
何かあれば、冬弥くんがなんとかしてくれるし! 」
絵名
「 …わかったわよ 」
コメント
1件
多分冬弥くん説明されても何も分からないかもしれんwwwww まふゆちゃんの猫耳とか神_:( _ ́ཫ`):_