テラーノベル
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夕焼けが赤く染まる荒野を、天の助たちは歩いていた。天の助「腹減ったなー」
ファイヤー「焼肉食いてぇ!」
テリ「旅の途中でそんな豪華なもの食べられるわけないでしょ!」
新宿「……今日の運勢では“串に刺さった物”に注意だ」
テリ「限定的すぎる占い!!」
その時だった。
ビューーーーン!!
何かが高速回転しながら飛んできた。
テリ「うわぁぁぁ!?」
ファイヤー「敵襲か!?」
ドスッ!!
地面に突き刺さったのは――
巨大な田楽串。
天の助「うまそーーー!!!」
テリ「まずそこなの!?」
すると岩陰から、ひとりの少女が現れた。
白い味噌のような模様の服。
頭には三角のこんにゃく型アクセサリー。
少女はビクビクしながらこちらを見ていた。
「……そ、それ……返して……」
テリ「あ、あなたのだったの?」
少女は小さくうなずく。
「わ、私は……Kブロック隊員……
田楽ガール……」
ファイヤー「敵か!!」
田楽ガールは慌てて手を振る。
「ち、違うの! 私は戦うの苦手で……!」
その瞬間――
天の助が田楽串を食べ始めた。
モグモグモグ。
田楽ガール「食べたぁぁぁぁぁ!!?」
テリ「何勝手に食べてんのーー!!」
天の助「うめぇ!!」
田楽ガール「私の武器ぃぃぃ!!」
◆ ◆ ◆
しばらくして、一行は近くの廃屋で休憩することになった。
田楽ガールは少し離れた場所で座っている。
テリ「……なんか、暗いね」
ファイヤー「じめじめしてるな」
新宿「“孤独の相”が出ている」
テリ「占いで言うな!!」
天の助は田楽ガールの前に座り込んだ。
「お前、なんでそんな暗いんだ?」
田楽ガールは俯いたまま答える。
「……友達が、いないから」
空気が少し静かになる。
「私は小さいころから失敗ばっかりで……
Kブロックでも嫌われてて……」
回想――
隊員A「田楽くさっ!」
隊員B「また串刺しミスしてる!」
隊員C「お前、根暗なんだよ!」
田楽ガール「…………」
回想終了。
テリ「うわぁ……ひど……」
ファイヤー「最低な奴らだな!」
田楽ガール「だから……友達なんて、できないって思ってた……」
すると天の助が急に立ち上がった。
「じゃあ俺が友達になってやる!!」
テリ「軽っ!!」
田楽ガール「……え?」
天の助「友達いないなら作ればいいじゃん!」
ファイヤー「単純!!」
新宿「だが間違ってはいない」
田楽ガールの目が揺れる。
「……ほんとに?」
天の助「おう!」
田楽ガール「……私、Kブロック隊員だよ?」
天の助「俺ところ天だし」
テリ「会話成立してるようで成立してない!!」
その瞬間――
田楽ガールの目から涙があふれた。
「うっ……うぅ……
はじめて……友達って言われた……!」
テリ「泣いちゃった!」
ファイヤー「よかったな!」
しかし――
ドゴォォォォン!!
廃屋の壁が突然吹き飛んだ。
「見つけたぞ、田楽ガール!!」
現れたのはKブロック隊員たちだった。
隊員A「裏切り者め!」
隊員B「そんな奴、処分してやる!」
田楽ガールは震え始める。
「ご、ごめんなさい……!」
天の助は前に出た。
「謝る必要ねぇだろ」
隊員A「あぁ!?」
天の助「友達を泣かせる奴は――」
ファイヤー「俺たちが!!」
新宿「占いによると……」
全員「ボコボコにされる!!」
テリ「最後だけ物騒!!」
◆ ◆ ◆
隊員たちは一斉に襲いかかる。
「くらえ!! Kブロック連携奥義!!」
大量の田楽ミサイルが飛ぶ!
テリ「わーーー!! 串こわーーー!!」
その時、田楽ガールが前に出た。
「……もう逃げない!」
彼女は田楽串を構える。
「田楽真拳!!
味噌塗り地獄!!」
大量の味噌が敵に直撃!!
隊員A「ぬわーーー!! しょっぱい!!」
ファイヤー「今だ!!」
天の助「プルプル真拳奥義!!」
新宿「今日のラッキーアイテムはこんにゃくだ」
テリ「どんな占いなの!?」
天の助「友情田楽ところ天!!」
ファイヤー「ファイヤァァァ!!」
ドゴォォォォォン!!
Kブロック隊員たちは空の彼方へ吹っ飛んだ。
「覚えてろぉぉぉ!!」
◆ ◆ ◆
戦いの後。
田楽ガールは夕日を見ながら、小さく笑った。
「……私、生まれて初めて……
友達ができた」
天の助「だから言ったろ!」
テリ「なんか今日はちょっとかっこいいね」
天の助「今日は?」
テリ「普段は変だから」
天の助「ヒドッ!!」
田楽ガールは深く頭を下げた。
「お願い……私も旅に連れていって!」
ファイヤー「仲間入りだな!!」
新宿「運勢も“吉”になった」
テリ「便利だなその占い!」
こうして――
田楽ガールも仲間となった。
しかしその頃、新毛狩り隊本部では――
謎の男が不敵に笑っていた。
「ところ天の助……面白くなってきたな」
新たな敵の影が、静かに近づいていた――。
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