呪いは歌声。歌声は呪い。
嘘みたいな本当の話をしよう。
私は小学生の時に車に轢かれた。
轢かれたわけは“私の歌声が羨ましいから。”だった
当時の私は最強で、
歌えば台風も快晴に、
鳥も集まり植物もそよ風に揺れる。
本当に声で何もかも動かせた。
毎日歌って帰った
自然に人も集まり、
テレビで紹介もされた
それを見ていた歌い手をめざしていたお姉さんは羨ましく、
酷く憎く見えたそうだ
たったそれだけで幼子の私は大人の反感を買った
“可愛い小学生の遊び”じゃ済まされなかったみたいだ
だから私は歌うことを辞めた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…ぁ、」
「なぁ…」
「なぁ!!!!!」
『うあ、』
葛葉「ったく…」
叶「ぼーっとしないでよね?」
葛葉「次音楽だって!」
葛葉「毎度毎度アレだけどさ…」
葛葉「…大丈夫?」
『あぁ…大丈夫だよ!』
叶「歌ってばホントに大丈夫なの?」
『うんっ!』
『音楽の先生も知ってるし、!』
中学に上がって、高校生になっても人前で歌ったことは無い
力がコントロール出来なくなりそうで怖いのだ
葛葉「…そかそか」
叶「ねぇ僕ら遅刻する…、」
『先に言ってよね!?』
だから私は話すことも怖くて、
事情を知ってるふたりと、ほかの友達としか喋らないようにしている
自分勝手だって分かってる
でも…
『こわいんだもん…、』
葛葉「…」
叶「…」
『…あれ』
『急に止まってどうしたー…?』
葛葉「今日遊ばね、!?」
叶「今日お泊まりしよ~よ!」
『ん!?笑』
叶「え笑」
葛葉「やっぱ…笑」
葛葉「…おーしお前らのために一肌脱ぎますかァ!」
叶「やった~♡」
キーンコーンカーンコーン…
『詰んだ』
葛葉「死んだ」
叶「終わった」
『走れぇえ~っ!』
葛葉「うおっ」
叶「なんかすっこい後ろから押されてる~笑」
葛葉「クソ加速すんだが!笑」
『ごめん、
それ私やね』
『“走れ”って言ったから…笑』
葛葉「ウッヒョオ~!!!!」
葛葉「楽しー笑笑笑」
叶「やべ、笑」
叶「先生立ってんじゃん笑」
笹木「 」
椎名「 」
椎名「葛葉!止まれえ!」
葛葉「ハイッ!…ってうわ、!」
ゴンッ
笹木「…殺すぞ?」
コメント
2件
新作面白すぎて神作確定だわ、!! 続きが見た過ぎる!!でも無理しないでくだいね!
さくゆい先生なの!?絶対可愛いやん♡ 歌、え?死んで、え???理解が追いつかない😵💫 新作神すぎません!?続きも楽しみにしてます!頑張ってください!✨💞