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越後兄弟が死んだ、その知らせは本当だと思えなかった.
羅漢トップクラスも戦闘力を持つ越後兄弟、あの和泉何認めていた強さを持った男だ.
そんな越後兄弟の死はにわかには信じられない者だった.
おそらくはサンだろう、越後兄弟からサンを狙っていると言う旨を聞いたからだ.
そんな中で、現場はより緊張感を増していた.
そんな中で翠華は、冷静だった.
「今は越後兄弟の死から何か生かせるところがないかを確認しよう、きっと突破口はある.」
そして俺たちも情報を集めていた.
この中国に攻め入ってるゴットデビルの御一行
まずはその核となる人物は明白だ、サン・ハンジュン.
戦闘力は勿論一級品の他,奴は洞察力や非常に冷静で冷徹でもあると言う.
今まで羅漢制圧のために何度か戦をしていたが、今回は訳が違った.
全く動かない戦況に痺れを切らしたゴットデビルが満を辞してサンを切ったのだ.
その判断は英断他ならない、サンは次々に組織を制圧していったんだ.
そして残り2人だ.
どうやらこの一行は今回3人で羅漢を制圧していると言う情報が入った.
その2人の名は、戦場のエースと言われた男園神だ.
園神は,金髪で大柄な男,実直な性格で獲物は二次元斧を扱う.
二次元斧とは現実世界でよく見る斧ではなく二次元用に特殊加工された斧だ.
何やら奴は、
「俺の強さは三次元向きではないからな、二次元に行くのみこそ真価となる.」
これを格言としていた.
もう一つはアルネス班で最短の活躍を果たした有能戦士サバ・カイナだ.
チャカとナイフという実践戦術を基礎としておりながらも、軍人経験をしているため視野が広い.いずれにしても強敵だ.
そんな3人がおそらく今回の敵なのだろうと実感として思った、しかしそれに対して和泉何口を開く
「しかし今回なぜか羅漢を直ぐではなく周りの組織から徐々に囲うように周辺組織が制圧されています.この螺旋戦法は非常に賢策と言える、それに奴らはもしかしたら」
次の瞬間和泉何信じられないことを言った
「これだけ情報屋から知られているのであれば,以前までのゴットデビルも暗闇戦術とは違います、もしかしたら奴らはアルネス班を既に切っているかもしれません、これはただの撒き餌だと.」
一方その頃俺たちは完全に知らなかったんだ.
「向こうから大きくベリーさんらが来ると言ってくれて助かりましたね.予定より面白くなりそうですね,さぁ我ら中央北軍前進しますよ,まずはそうですね,中央連取っちゃいましょうか」
そ和泉の言っていたことが現実になること知らずに
一方会議が終わった後翠華は,廃屋のアジトへといた.
「いるのだろう?出てこい半グレの中枢よ」
「ほほー俺に気づくとはやるねぇ?並大抵の戦闘者じゃないってことかぁ.」
翠華は半グレ可憐から付き纏われていたんだ.
「貴様俺を殺して一体何になると言うのだ?中国の名声が欲しいのか?」
「あの男に打ち勝った者よそうだ,俺は名声が欲しいのだよ.」
この可憐と言う男相当な実力者だ、そして翠華を前にして口角を歪める.
「名声が何だと言うのだ,褒賞が何だと言うのだ貴様らはいつも足枷のように張り付いて」
その瞬間翠華が爆発的な速度を見せる.
「猫手だろ?でも俺には対策がある遠距離チャカだよ.」
そしてチャカを正確な距離で放つ,しかし翠華には効かない.全てを躱す
そしてそのまま流れるナイフの一撃、そして飛ぶ逆袈裟まさに一流だ.
そのまま可憐の斬撃は止まらない、このまま負けるかと思われたその時
「ここよ!武神なら見極めどきが大事なのだ.」
伸び切った猫手を持った腕で極める,そしてそれと同時に強烈な回し蹴りを可憐に食らわせる.そしてそのままカウンターの攻撃を避け即座に後ろへと回ったんだ.
「基礎の戦闘力が足りない、貴様は天賦の才はあるしかし練度がない.」
そして猫手で首を掻っ切り,男はそのまま死んだ.
倒れた男を前に翠華が,言う.
「我と貴様では力の尊さが違う,力とは民を仲間を救い,天から授けられたことに感謝すべきなのだ、他人から強引に奪い、外道なシノギをする人間には私は負けられんな.」
いよいよ全面戦争へとなるこの戦い、果たしてどうなるのか.