文豪ストレイドッグス黒の時代ネタバレ含むその他諸々注意。
【序章】
雨が降っていた。何処までも続くその永い雨は雨音をたて、ゆっくりと大地を濡らして行く。
人々が傘をさし、又は雨に打たれながらそそくさとその場を駆け、走り去って往く。
そんな人々を少年は独り眺めながら雨に濡れている。
彼の名は太宰治。触れた相手の異能を無効化するという特殊な異能を持ち、ポート・マフィアという 横浜 の非合法組織の
五代幹部 の一人であった。
然し、街行く人からすればそれは何処にでもいる齢は17,18程の青年に見えるに過ぎない。
誰も彼が黒社会にいる人間とは想像もつかぬだろう。
問題はそんな彼が何故、雨の中傘もささずに一人たたづんでいるかで有る。
傍から見れば、何処かの家出少年か何かにしか見えないだろう。
その問いへの答えは故に彼が先刻、ポートマフィアを抜け出したからである。
何故か。何故、五代幹部ほどの地位を持っているのにも関わらずに何も言わず、抜け出したのか。
それはこの話を続けていくにつれて明かされる事となる。
此れはポートマフィア太宰治が彼の親友 織田作之助がミミックとの抗争でこの世を去り、
それをきっかけに太宰治が武装探偵社に入社するまでの二年間を綴った作品である。
コメント
2件
うほうほうほうほうほうほうほ
絶対面白い絶対面白い絶対面白い絶対面白い絶対面白い絶対面白い絶対面白い絶対面白いッッ!! アリッサムを彷彿とさせるよぅ………続き楽しみにしてます! (初コメ失礼します)