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コメント
13件
一気読み失礼しました… 好きすぎます… さようなら(尊〇)
久々に見れて嬉しい、韓国語という発想が凄すぎます

ぐフゥ!!! 韓国語分からないんですけど、甘々mtpのおかげでちょっとだけ知れました😇❣️❣️ いちさんのお話見るのが、私の日課でございます....😇ありがとうございます❣️
「……ね、若井?」
「ん?」
何もない、大したことは何もしない呑気な時間。
不意に試したくなって、スマホを弄っている若井に声をかけた。
「これ。」
自分のスマホを掲げるようにして画面を向ける。
その画面に映し出されているのはごく普通の翻訳アプリで。
「……これ?なにすんの。」
そう言いながらも画面を覗き込んだまま少しだけ距離を詰めてきた。
どうやら付き合ってくれるらしい。
「今から読み上げるやつをさ、翻訳してよ。韓国語。」
「えー、抜き打ちテストみたいな。」
「あそうそう。そんな感じ。」
すぐにノってくれる所が若井らしい。
わかるかなぁ、なんてわざとらしく呟きながら翻訳ツールにテキストを打ち込んでいく。
「はい、じゃいくよ?訳してね」
スマホ画面は自分の方に向けたまま、読み上げボタンに触れた。
翻訳したテキストを音声機能が読み上げる。
「보컬」
流石にこれを理解できない筈もなく、 すぐに答えが返ってきた。
「ボーカル」
続けざまに文字を入力する。同じように音声機能の無機質な声。
「천재」
「天才…」
若井が言い切る前に堪えきれなかった笑いが零れてしまう。我ながらしょーもない。
そのタイミングで何を企んでいるかに気付いたらしく、同じように若井も笑った。
「대단하다」
「すごい」
「멋지다」
「かっこいい!」
一通り読ませ終えて、目尻に浮かんだ涙を指の甲で拭う。笑いの余韻に浸りながらソファの背にもたれかかった。
「あーおもしろ。気分いいわ」
「言わせたいだけじゃん」
くだらなすぎ、と笑いながら座り直す若井。
何だかんだ言って付き合ってくれるんだよね、知ってる。
ほんとそーいうとこ好きよ。
若井がまだ付き合ってくれる事にちょっとだけ嬉しさを感じたり。
口元が緩むのはさっきの笑いの余韻ってことにしておく。
再度画面を見つめること数秒。
次は何にしようか、と考えながらもやっぱり普通の思考回路にはならない。
結局悪戯したくなっちゃう性なので。
画面を見られないように上手いこと遠ざけながら文字を入力する。
「じゃ、次これね。」
「이쪽을 봐」
先程とはまた少し違ったベクトルの。
読み上げられたその言葉に若井と視線が交わる。
状況もこの言葉を選んだ意図も理解していなさそうな表情。
「こっちを見て…でいいの?」
「合ってる合ってる」
全部正解。言葉の意味も、言われた通りに視線を合わせちゃってるのも。
そしてもう一度、今度は別の文字を。
「계속 나만 봐」
若井の目を見つめたまま、わざとらしく首を傾げてみせた。
「これ、わかる?」
分かるに決まってる。
若井がこの言葉を理解出来ることも、分かってる。
でも、絶対に分かって欲しいから聞いた。
理解して欲しいから。
ずっと私だけを見て、って。
一拍の空白があって、若井から返事が返ってくるよりも前にスマホを取られた。
さっさと文字を打ち込むと今度は若井が俺に画面を向ける。
先程までやっていた事と同じように音声がテキストを読み上げた。
「너밖에 안 보여」
それだけ読ませると、若井はスマホを押し付けるように返してきた。
「………今なんて?」
「え、やだ。言わないよ」
「なんでよ」
結局教えて貰えそうにない。
ないから、そのまま翻訳ボタンに触れた。
表示された文字を見て、一瞬思考が停止した。
さっきまでの空気感も笑いの余韻も全部消えてしまったみたいに。
脳内で反芻してようやく言葉の意味を理解出来た。理解してしまった。
熱の浮かんだ指先。口元を隠すように片手で覆う。
自分から仕掛けておいて、お返しを貰うとこうなるのはいつまで経っても変われそうにない。
仕掛けるのも返されるのも目の前のこいつ限定で、変えるつもりなんてさらさらないけど。
ずるいでしょ。こんなの。
君しか見えない、なんて返されたらさ。
「………若井って俺のこと大好きだよね。」
「そっちが言う?」
呆れたように笑いながらも否定しない。
寧ろ少しだけ肩を寄せてきた彼が愛おしくて、手を重ねるようにそっと指を絡める。
その手は自分と同じように熱かったけど、言葉にはしない。
代わりに、絡めた指先へ唇を寄せた。
「じゃあこれも翻訳して。サランヘヨって」
「それ翻訳しなくてもわかるでしょ」
やっと…!!やっとの思いで更新…!!!
多忙でした、お待たせ致しました……