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貴也と赤井は、練習後に部屋に集まって、貴也が出場している試合のビデオを一緒に見て、貴也がその時に考えていたことを言語化しつつ、どういう風に動くべきだったのかを、赤井が解説することを繰り返した。


貴也は全体での練習では、赤井からもらったアドバイスを意識して、動くことをしていた。

味方からのパスをもらう位置やパスを貰う前の予備動作、そしてパスを受けた後の動き出しのイメージ等々、細かくプレーを意識して、練習に取り組んでいた。


赤井も素直で実直な貴也に対して、厳しくも細かいアドバイスを積極的に送っていた。


赤井のアドバイスを元に、貴也の隠れていた才能が1つ開花しようとして、それは、【空間認識能力】だった。

貴也は、山育ちというのもあり、広い空間で木などの様々な物体がある環境がなれており、物体の遠近感の掴み方が抜群に良かったのである。



そして、赤井が怪我で離脱したことと、予選で複数ゴールを決めたいたこともあり、貴也はついに1軍のメンバー入りを果たすことになった。

群馬県予選の決勝トーナメントの初戦、スタメンではなかったものの、育栄高校が3-0でリードする展開で、後半15分から貴也は出場した。



貴也は赤井からのアドバイスを元に、ディフェンダーとの駆け引きを繰り返していた。

サイドからのクロスが上がった時、相手ディフェンダーが弾き返すことを予測し、セカンドボールが飛んできそうなポジションに移動した。

そうすると、まさにそこにボールがこぼれてきて、貴也は事前に相手ディフェンダーや相手キーパーの位置を把握した上で、落ち着いてトラップし、シュートが打てると判断して、シュートを放った。


しかし、シュートは上手くミートできず、力が伝わってないボールはキーパーに弾かれてしまった。

ただ、貴也と赤井は特訓の成果として、貴也の一連のプレーに手応えは感じていた。


試合終盤、天才青山がミドルシュートを放った瞬間、貴也はシュートの軌道から、もし決まらなかった場合、このあたりにこぼれてくる可能性を感じて、そのスペースに走り込んだ。

青山のシュートはそのままゴールとなったものの、動き出しの質としては良かった。





試合終了後、貴也は自分がゴールを決められてなかったものの、今までにないほどの練習での手応えを感じていた。


赤井「赤城!お前、格段に得点の匂いがする動きになっていたぞ。ちゃんと特訓の成果が出ていたな。ゴールはなかったのは残念だが、これなら予選のどっかでゴールは決められるはずだ。」

貴也「ありがとうございます!本当に赤井さんのおかげだと思ってます。次からの試合は出場できたら、絶対ゴール奪ってみせます。」





それから、決勝まで貴也の出番はなかったものの、貴也は赤井とともに、日々の練習と課外時間で研鑽を積んでいった。

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