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先生と生徒(途中)

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先生と生徒(途中)

1 - 第1話

♥

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2022年03月19日

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「俺、先生が好きだ。」


なんでそんな事言うんだよ。

今の俺じゃお前の気持ちに応えらンねぇだろ。バカヤロウ。


_先生、俺、大人になったら迎えに来るからね_



「おーい、席つけー。ホームルーム始めるぞー」

「でさー笑」

「やばァ」

「うるせぇよ!」

太陽が眩しい朝。その眩しさに負けない賑やかさを持つ教室に、俺は毎日、足を踏み入れる。

「センセー、谷口がいませーん」

「は?谷口?どうせ遅刻だよ。気にすんな」

「ひどーい笑笑」

俺が勤めるこの学校は、男子校で、生徒の成績もそこそこ。

校則は緩く、教師も注意が甘々だ。

「それじゃあとは自習なー」


「やっべ、ギリセー?」


遅刻して教室に駆け込んできた、短髪の男。

コイツは、生徒にして、俺の、じきに恋人になる男だ。


「何がギリセー?だよ。全然アウトだっつーの。」

「えぇん。時計見てきたのにー!」

「多分お前ん家の時計壊れてる」

「はぁっ!?」

「どんまい谷口ー補習がんばれよー」

「慰めになってねぇつーの!」


…やっぱり、俺のタイプだ。

生徒でこんなことを考えてはいけなのだろが、考えるだけで俺は踏みとどまる。

そう、俺はゲイなのだ。


コイツとの出会いは…丁度春頃。

まだコイツが新入生の頃だった_


(あーやべ、疲れが…)

「…あっ」

ドサッ

「…は、危な…。大丈夫すか?」

よろけた俺を抱きとめて、そう声をかけたのが…アイツだった。

(う、わ。すげータイプ)

ほとんど一目惚れだった。

寝癖がおどる短髪に、少し焼けた肌、俺より大きな体、そして、心地の良い声_

一瞬で全てが愛おしくなった。

「あぁ、すまん…ついよろけてしまった…ありがとな」

「いえいえー、急に目の前で倒れるからさ、せんせ。」

「日頃の疲れが出たんだろうな…君は自分の席へ行きなさい、俺はもう大丈夫だから」

「はいっすー」

抱きとめたあとも、しっかり俺の肩を支えて話す優しさにもまたときめいてしまった。


「「あっ、えっ」」

「担任なの!?」

「生徒なの!?」

クラスが同じになるとは、夢にも思わなくて、互いに驚いたのが懐かしい。

その時の笑顔は_忘れない


それから、谷口とはよく話すようになった。

下の名前は、瑞葉。

女っぽいのであまり好きではないらしい。

姉が1人。両親は仕事で忙しくあまり帰ってこない。

寂しくはないか、と聞くと、もう慣れた、と大人な回答が帰ってきた。

成績もそこそこ。スポーツもできる。

俺とは正反対なやつだ。

そこが好きだけど。


「谷口、また喧嘩かよー」

「他校に喧嘩売られてさ…」


最近、谷口はよく怪我をして学校に来る。

話を聞けば、他校の生徒に喧嘩をふっかけられるらしい。

俺からしたら、あの美貌が傷つくのがなんとも言えん。

絆創膏もかわいらしいが…消えなくなったらどうするのかというとこだ。


「谷口、ちょっと」

「はーい」

「お前、最近他校と何かあったのか?」

「んー…あっちの逆恨みかな」

「…なんか分かるぞ。でもな、お前の体に支障が出るのが怖いんだ。気を付けてくれよ」

「わーってるって。いざとなれば、先生くるっしょ?」

「しょうもないのなら即座に帰るがな」

「ひでー」

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