現在、恋柱の蜜璃さんと蛇柱の伊黒さんと甘味処に来ています
結構他人にはネチネチ言っている伊黒さんですが信用と信頼を手に入れたので今は恋の相談を受けています
伊黒さんは蜜璃さんの事が好きらしいです
何故わたしに言うのでしょうか
そういうのって宇随さんとかに言うものじゃないでしょうか
しかも甘味処に来てもわたしが真ん中です
気まづさの塊なんですけど
伊黒さんは鏑丸くんを目の代わりにしないでください
蜜璃さん桜餅の葉まで食べちゃってますよ
『…お手洗い行ってきますね…』
「あっ…」
「え、えぇ!行ってらっしゃい!」
よし、帰るとしますか(?)
流石にこんなに初々しい瞬間にわたしがいていいもんなのでしょうか
わたしは代金をコソッとバレないように置いたら光の速さで出口に向かった
『…あ、師範。ご無沙汰してます』
「甘味処行ってたの…?」
『はい、羨ましいですか?』
「いや、全然」
『そうですか…』
多少いじった所で師範は動じない
本当どういう神経をしているんだろうか…
『…そういえば、師範。』
「何…?」
『今日、大根が安く売られていたのでふろふき大根にし…』
「何ボサっとしてるの帰るよ」
『切り替えはや…』
師範は一瞬目に光が宿ったと思ったら直ぐに消えた
『えぇっと…大根…大根…』
私はいつもの台所に行って大根を刻んだ
『…師範。あまり見られると集中出来ないんですが…?』
「これも鍛錬だよ…」
『どこが…?』
「ほら、早く作りなよ」
『…はぁ』
痺れを切らした私はまた大根を切るのに取り掛かった
『…はい、師範。ふろふき大根出来ましたよ』
「…!」
師範が物凄く舞い上がってる…
『…やっぱり師範ってふろふき大根お好きですよね』
「うん、だから?」
『だ、だから…』
毎回この「喋りかけてこないでくれない?」っていう顔が怖い
とんでもなく威圧感が凄い顔だ
「うん…うん…硬いね」
『そうですか』
師範は美味しくないと美味しいの丁度真ん中の顔をしていた
え…これって良いやつ…?悪いやつ…?
『師範…?』
「…料理したことある?」
『直球火の玉ストレートですね』
『…ていうか、師範も料理、やったことあるんですか?』
「あっ大根だ」
『話そらすの下手すぎません?』
…どうやら師範は料理が苦手らしい…
…いい事思いついちゃったかも…
『…師範』
「何?」
『1回料理やってみてくださいよ』
コメント
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おもしろい!