紫「実はね。この事を父様に相談したんだけど、シェアハウス的な感じでみんなと住めないかなって、そしたらなんと!家も準備してくれたんだよね!」
青「聞いてないんだけど!?」
紫「青ちゃん達に言ったら…桃くんにバラしちゃうんじゃないかと思ってね。バレたら桃くん、余計なことするなーとか、絶対に嫌だとか言いそうだったからさ」
黄「じゃぁ、紫くんが考えてた作戦って」
紫「そ!このこと!でも考えてたのは橙くんだよ!」
橙「せやで!すごいやろ!?」
赤「秘密にしてって言われたら秘密にするのに!」
紫「みんなで桃くんと過ごすのはどう?って言ってきてくれてさ、準備大変そうだなぁって思ってちょっとまってて欲しかったんだ」
黄「な、なるほど……」
桃「………………」
紫「桃くんどうかな?お母さんが戻るまで一緒に暮らしてみない?」
桃「……………………」
青「……僕は桃くんと一緒に住みたいな。ここで桃くん1人にするの不安だし……」
赤「俺もそう思う」
紫「桃くんいいかな?」
桃「………………」
分からない……どう答えればいいのか……
橙「取り敢えずお母さんが戻るまでやから」
桃「………………」
青「……桃くん?」
桃「………………」
青「……住もっか一緒に。てか住もう」
桃「………………」コクン
紫「じゃぁ、明日移動しようか」
橙「せやな……」
赤「なら準備しないと!」
黄「桃くんが警察と話してる時に各々準備しましょう」
橙「そうやな!今日は桃ちゃんの準備するで」
紫「そうだね、明日は桃くん大変だろうし」
黄「手伝います!」
青「準備しよっか、桃くん」
桃「…………?」
青「お泊まりの準備だよ」
橙「取り敢えず桃ちゃんの部屋行って服とか詰めようか」
黄「大きめなバックとかありますか?」
桃「………………」
紫「……探してみよっか」ニコッ
青「そうだね、桃くん動けそう?体調とか大丈夫?なんなら準備とか僕達でやっちゃうけど……桃くんが嫌じゃなければ…」
黄「そうですね……桃くんの部屋漁ることになりますからね、嫌じゃないですか?」
桃「………………」
青「大丈夫……かな?」(背中を摩る)
桃「…………」コクン
橙「よし!準備しちゃうか!」
赤「一応桃くんも部屋に行かない?」
紫「そうだね、触っちゃダメなやつとかあったら駄目って言ってね」
青「部屋行こっか」
桃「…………」コクン
青「うん」
(手を繋いで部屋に行く)
黄「昔と同じですね」
赤「そうだね、よく桃ちゃんのこと手を引いてたもんね」
紫「桃くんはついて行くだけでね?」
橙「まぁ、でも桃ちゃん笑ってたやん」
赤「また笑えるといいね」
黄「笑わせましょう」
青「みんなー?はやくー!」
紫「今行くよ!」
赤「じゃぁ、俺と黄くんで袋ないか探すね」
橙「俺らは服とか入れるもの出しとくか」
紫「そうだね」
赤「よし!準備開始!!」
ーーー桃の部屋ーーー
青「桃くんベットに座っててね」
桃「………………」(座る)
青「体調悪かったら寝ていいからね?」
桃「……………」
青「……」(桃の頭を撫でる)
桃「……………」スリッ
青「っ………」
可愛いっ………
ガチャッ
紫「じゃー始めちゃおっか!」
青「ビクッ!!!」
橙「ん?どしたん?」
青「べ、別に!!」
桃「…………」
橙「洋服どこに閉まっとるん?」
桃「…………」(指さす)
紫「ここのクローゼットか、開けるね?」
パカッ
橙「え?」
青「………おわ」
紫「…………」
桃「…………」
橙「桃ちゃん……制服と、普段着3枚しかないん?」
桃「…………」
青「休みの日とか外でないの?」
桃「……………」
紫「出ないみたいだね……」
橙「まぁ、少なくて良かったんやん?荷物少なくて」
紫「あとは……」
赤「袋大きめあったよー!!」
橙「おーありがとー!」
黄「服、これだけですか?」
橙「そーなんよねぇ」
青「桃くん、持っていくものある?」
桃「…………」(立つ)
べんきょ…………
青「桃くん大丈夫?」
桃「………」(勉強道具を沢山袋に入れる)
橙「そ、そんなに入れるん?」
青「……まぁ……無理しない程度なら大丈夫でしょ……」
黄「……沢山勉強してきたんですね……本がよれてるし、付箋もたくさん……」
桃「…………」(どんどん入れる)
青「まてまて、そんなに持ってけないよ?重いし……」
黄「橙くんが持ってくれますよ…」
橙「俺なん!?」
紫「え?持ってくれないの?」
橙「……持てばええんやろぉ!!!」
紫「ありがとう!」
青「桃くん……もうそろそろ入れるのやめよ?」
桃「……………」(入れる)
青「桃くん……終わり……」(手を掴む)
桃「ビクッ……」
青「終わり…ね?」
桃「……………」コクン
青「うん、ありがとう」ナデナデ
桃「………………」
橙「んじゃ、明日これでいいか」
紫「そうだね」
赤「勉強道具多いね」
橙「まぁ、いいんやない?」
桃「…………」(ベットに戻る)
青「体調悪くなっちゃった?」
桃「……………」
青「横になってもいいんだよ?」
桃「……………」
青「んー?」
わかんないなぁぁ…
桃「………」ウトッウトッ……
橙「眠そうやな」
紫「寝てもいいよ?」
桃「…………」フラッ
青「おわっ……!桃くん!?」
桃「スピ……スゥ-……スゥ-……」
青「ね、寝たのか……びっくりした」
黄「眠くなると気絶するように寝るタイプなんですかね?」
橙「育ちはいいんだけどなぁ……」
赤「お母さんが普通にさせるために頑張ったんだね……」
青「度が過ぎるけどね……普通は個人個人違うから…」
橙「普通が普通じゃない時もあるし……桃ちゃんはそれで普通が分からなくなってるんやな」
紫「こだわらなくていいのに……でもずっと言われてきたら……こだわっちゃうよね」
赤「しかもお母さんに言われてるからね」
青「でも……何でだろ」
橙「何がや?」
青「よく、お母さんの事嫌いにならないなぁって……」
紫「嫌いかもよ?気づいてないだけで……」
青「それでも、身を投じてまで守るからさ」
赤「どう……なんだろ……」
黄「優しいんじゃないですかね……相手が傷つくより自分が傷つく方がマシとか……めんどくさいからって言ってますけど……多分桃くんの優しさなんだと思います」
赤「桃くんってさ……相手を守る時と、自分を守る時にめんどくさいって言うよね……」
青「どうゆうこと?」
赤「前は自分が殴られてた方が楽だって言ってたじゃん。それは相手を守る時にでしょ?」
紫「まぁね」
赤「自分を守る時ってのは……人間関係のこと。あまり近づかないのも、昔、人間関係で傷ついて、同じ事にならないようにしてるのかも……あとはめんどくさいって思うことによって楽になってるのかなって……」
橙「昔……か……」
青「桃くん……小学校、中学、で虐められてたんだって……」
赤「え…」
青「………物心付いた時から今までずっと酷い事されてきたんだよ……」
橙「なんで……桃ちゃんなんやろな……桃ちゃんこんなに頑張って生きとるのに…」
紫「楽しい思い出より辛い思い出の方があるから俺達のこと忘れちゃったのかな…」
赤「思い出してくれるといいな……そしたら頼ってくれるかもしれないし」
黄「思い出さなくても頼って欲しいですね」
橙「まずは桃ちゃんが話せるようにしよや」
紫「そうだね、そうしないと桃くんの気持ちとか分からないしね」
青「桃くんの心、取り戻さないと」
橙「そうやな!」
ーーー次の日ーーー
ピンポーン
紫「はい」
警察「警察です。桜庭桃さんいらっしゃいますか?」
紫「はい、います」
警察「昨日の事で色々とお話が聞きたいのでお時間の方よろしでしょうか」
青「桃くん大丈夫?」
桃「…………」
紫「大丈夫です。あの、桃くん1人だと心配なので友人も一緒でいいですか?」
警察「はい、大丈夫です」
青「桃くん行こっか」
桃「…………」
青「大丈夫だよ。僕がついてるから」
(手を繋いでいく)
桃「…………」
警察「では、こちらでお願いします」
・・・
紫「よし!俺らは一緒に住む準備しちゃお!」
橙「おう」
黄「大丈夫ですかね」
橙「大丈夫!青いるんやもん!」
赤「そうだね!それぞれ準備しに行こうか」
橙「少し楽しみやな!」
黄「そうですね、お泊まりとか何気に初めてじゃないですか?みんなでするの」
紫「しかも親居ないからね?自分の事は自分でやるように!」
赤「青ちゃんできるかな?」
黄「ゴミ部屋になりそうですね」
橙「想像つくわー」
紫「そんな事聞かれたら怒るよ?」
赤「ウッキーってねっ!」
橙「猿やんww」
黄「青ちゃんは猿です」
紫「猿やなー」
青「ハックシュッ!!!あ”ぁっ!」
桃「ビクッ……!」
青「あ、ごめんねw」
みんなになんか言われてる気がするっ!!
コメント
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桃くんがまた笑顔になれたらいいね!