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あの夢から、数日が経った。 私はあの夢から村に行くのを避けた。
…また、あの悲劇を起こしたくない…、でも。
カイルの笑顔、カイルの意地悪そうな顔、カイルの口元が緩んだ笑顔。
全てが昨日のことのように鮮明に思い出せるとの同時に、胸が高鳴る。
「ピクシー、村に行っていいかな?」
『もちろん、いいけど…。大丈夫なの?』
ピクシーが不安そうに言うが私は笑って頷いた。
◇
いつも通り、返送して、転移魔法で村の門まで行き、村に入れば、いつもよりも増して、騒がしかった。
「リリシア!!」
エリオットが近づいてきて、私は首を傾げた。
「何かあったのでしょうか?」
そういえば、エリオット俯き、中々言ってくれない。
カイルのお父さんが来て、その言葉が衝撃すぎて、私の頭は時が止まる。
「カイルはここ数日間、目を覚めてないんだ」
…え、え?目が覚めない?何で?じょ、冗談だよね?
口が思うように動かない。
「そ、れって、カイルさんは、どう…、どうなる、の?」
カイルのお父さんは目を瞑り首を振った。
「衰弱していって、いつか死ぬんだ」
それを聞いた時はなぜか、頭は冷静だった。
「あの、カイルさんの様子を見に行っていいですか?」
そう言えば、彼のお父さんは頷いた。
いつもの家、いつもの部屋について、私は彼の姿を見る。
痩せ細っていて、いつもより青白で、脈も弱かった。
微かに上下する胸や力なく垂れた手は骨まで浮き上がっていた。
…え?こんなに魔力が多かったっけ?
「あの、薬とか飲んでますか?」
「はい、魔石を粉にしたものがいいと医者が…」
…ああ、そうゆうことね。魔力過多か。
魔力過多は普通、人間じゃ無く精霊がなるもの。
治る方法は光の精霊が命を代償にするかだ。
…カイルのためにはこの命、惜しみないよ。
私が報われなくてもいい、カイルが幸せになってほしい。
昔のように私のせいで死んではたまらない。
…カイルが死んだら、私もその後を追うから、安心してね。
「また、明日も来ます」
私はそう言って、村を後にした。