テラーノベル
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―――しかし・・・・・・
ヴォックス「・・・・・・・・・どうした〇〇・・・悪い子だなあ?」
〇〇「っ!?―――ッあ”ぁぁッ・・・!!う、ぁ・・・!!」
あと、数センチ。
刃の切っ先は標的の僅か手前でぴたりと止まる。
手首をがっちりとケーブルに絡め取られ、そこからすぐさま電流が流し込まれた。
部屋が明滅するほどに目の前がショートし、意識が霞む。
どさり、と力なく床に倒れ込み、息も絶え絶えにヴォックスを見上げた。
すると、先程までそこに倒れ込んでいたアラスターの姿は既に忽然と消えてしまっていた。
ヴォックス「俺を倒せたと思ったのか?甘いなあ・・・・・・」
ヴォックス「お前の催眠が解けてることなんざ、とっくに気がついていたさ」
ヴォックス「俺はな・・・試してたんだよ」
〇〇「い”ッッ・・・・・・!!」
髪が千切れてしまうそうなほど乱暴に掴み上げられる。
至近距離に近づけられたその顔からは、明らかな憤怒が伝わってきた。
ヴォックス「今度こそ、お前が俺に忠誠を誓えるかをなあ・・・!!」
〇〇「な・・・っ、・・・・・・」
見抜かれていた。
決して侮っているつもりなどなくとも、私の想像よりヴォックスは冷静だったらしい。
ヴォックス「だがしかし残念だ」
怒りに震えていたその表情が、フッと消える。
ヴォックス「本来お前は俺に絶対服従し、あのアラスターを仕留めて完全に俺のものに・・・」
ヴォックス「それこそが俺の描いた理想の・・・最高の結末だ」
ヴォックス「だが・・・・・・」
〇〇「っぐ・・・!!!」
上げさせられていた顔を、今度は床へと叩きつけられた。
ぐりぐりと上から押さえつけられ、その息苦しさに思わず呻く。
怒りに任せた力任せな暴力に圧倒され、今にも意識が飛んでしまいそうだ。