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悟視点

▼▼▼▼▼

「津美紀、Happy birthday!!」


「おめでとう。」


「めでてぇな」


「ええ!?みんな…ありがとう!!」


津美紀の誕生日パーティー。津美紀もおお喜びだし、恵もいつもより楽しそう。

甚爾も2人の仲睦まじい姿をやさしい目で見守っている。


「坊、アリガトナ。」


…まさかかつて殺し合った(てか1回殺した)相手に感謝されるとはw


「どういたしまして。」


「なにイチャついてるんだよ」


恵が険しい顔をしてツッコんできた。僕はまあまあ、と恵をなぐさめながら津美紀の誕生日を全力で祝った。



津美紀の誕生日パーティーが終わった後、子供2人は疲れ果てて寝ていた。


甚爾と椅子に座ってシーン…と気まずい空気が流れた後、甚爾が口を開いた。


「お前、ここに住まないか?」


「え?」


驚いた。まさかそんな言葉が甚爾の口から出てくるとは…


住む…?なぜ??

僕が困惑していることに気づいた甚爾が


「恵がな。坊といると嬉しそうなんだ。」


「fa?」


恵が…?いつも無表情の恵が…?いつも冷たい恵が…?     ちょっとうれしい。てか大分嬉しい。

僕は子供の頃から最強。だから1人だった。五条家のやつらが僕を他のやつに取られるのが嫌だったらしい。

無理やり高専に入学して、初めてできた親友。そしてその親友にも自分自身の性格のせいで嫌われた。嫌われたくない。迷惑かけたくない。僕はずっと自分を隠してきたんだ。


でも何故か恵…いや伏黒家のみんなの前では素で居られた。楽だった。楽しかった。

初めてずっとここに居たいと思えた。今日の津美紀の誕生日パーティーだってずっと続けばいいのにってずぅっと思ってた。


僕が何も答えらなくてずっと僕一人だけが考えているこの無駄な時間も甚爾は優しい顔付きでずっと待ってくれていた。

傑なら嫌味を言われていたかな…


「坊。」


「ん?」


「お前はここ に住みたいのか?住みたくないのか?」

はは!なんだよその質問。そんなの一択に決まってるだろ!

「住みたい!」

甚爾はニカッと笑って「決まりだな」と呟き、僕はワクワクが止まらなくて全く眠れなかった!!



(一緒に住むと聞いた恵と津美紀は大喜びします。ちなみに恵は寮を出ていく手続きを3分で終わらせました。)




傑視点

▼▼▼▼▼▼

悟と恵がどこかへ行った後、私は状況を整理しながら医務室へ行った。

「あ?夏油?急用か?」


私は深呼吸をして


「私達は悟に嫌われているかもしれない!」


と大声で言った。硝子は驚いた顔をして


「は?」

と言い返した。私は今日あったことを全て硝子に伝えた。


硝子は険しい顔をしながら


「たしかに、塩対応だったな。」

と納得していた。


「高専時代、悟の態度のデカさや圧倒的な強さにねたんでいた時期もあったが…」

「今となっちゃ、ただの世間知らずの坊ちゃんだったんだよな、」

「うん…でも、たしかに今も強く言っちゃう部分もあるんだよな」

「でもそれは五条を信用してるからこそつい当たってしまうんだよ」


やはり硝子も同じだった。悟は鈍いし、1度そうと決めたなら曲げない。

いい所でもあるし悪い所でもあるんだよな…と悩みつつ今までの自分の態度を反省する。


でも悟なら許してくれそうだな…最強だし。今でも最強に妬んでしまうんだよな、生まれもった才能なんだから追いつくのは到底無理だろうけど。


私はもう一度悟とふさわしい相棒になれるだろうか…




続く



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