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地獄に来て何十年か過ぎ
アラスターもシャットも上級悪魔としてラジオデーモンとラジオのクレオパトラとして恐れられている
そんな時同じ上級悪魔のヴェルヴェットから声をかけられた
ヴェルヴェット「アンタが生前カメラマンって聞いたんだけど本当?」
シャット「…えぇ、そうですが……アラスター先帰っててください」
そしてアラスターは頷きヴェルヴェットと2人きりになる
ヴェルヴェット「実はね今腕のいいカメラマンを探してるんだけど
どいつもこいつもダメなの
だからカメラマンに紹介してもらった
今ラジオ司会者をしてる上級悪魔の女が元カメラマンだって」
シャット「…私にカメラマンをやれと?」
ヴェルヴェット「そう!大正解。
私はファッションデザイナーとモデルやってるからいい感じに撮って欲しいの
お金は出すからいい話でしょ?
アンタの才能を生かせるの」
そしてヴェルヴェットはスマホで自分のプロフィールを出した
シャット「…ヴェルヴェットって…あぁ、ヴォックスの?」
そしてヴェルヴェットは腕を組み直し
ヴェルヴェット「そう。ね?いいよね?」
シャット「…いくら出せますか?
私の才能を使うということは結構な額ですが」
ヴェルヴェット「もちろん多く出す。」
シャット「…わかりました。ではよろしくお願いします」
ヴェルヴェット「今から来て!」
シャット「え?」
そして連れてこられたのはヴォックスのタワー「Veeeタワー」
気持ち悪いくらい大きい。
中にいるのはラジオで扱ったこともある有名人がいる。
そこはヴォックスがCEOでヴァレンティノとヴェルヴェットが仕切っている。
そんなことは知っていたでもヴェルヴェットは気づいていない。
私たちの仲を
ヴェルヴェット「さぁ、こっち。アンタの古臭いカメラは使いたくないからね
でもアンタの写真は見た。
本当に光の反射とか美しかった」
シャット「どうも」
「まずは…メリッサ!こっちに来なさい!
まずはうちのモデルのメリッサを撮って」
カメラを渡されると
「…どんなふうに?
てか、これどうやって使うんですか?
昔のカメラと同じですか?」
「まぁ、同じ。どんな風かは…まぁ、アンタがいいと思ったのでいいよ」
「…そうですか」
そしてメリッサに指示をしながら何枚か写真を撮る
シャット「どうですか?」
ヴェルヴェット「いいじゃない!
やっぱり私の目は間違ってなかったわね!」
シャット「ふっ」
鼻で笑ったつもりだけどヴェルヴェットはその笑顔を見逃さなかった。
「…あんたさうちのモデルやれば?」
「え?嫌です」
「まぁ、無理にとは言わないけどなんで?」
「私の顔はラジオ向きですから。」
「まぁ、撮っていって楽しそうだと思ったらなればいいわ」
「そうですね。では帰ります」
「待って!まだ終わってないから」
「…はぁ」
シャットはカメラを構え、メリッサに指示を出す。モデルとしての立ち居振る舞いや表情を細かく調整しながら、光と影のバランスを探る。
ヴェルヴェット「そうそう、その角度!まさにその表情よ!」
シャット「…こういう瞬間は本当に、写真家冥利に尽きますね」
ヴェルヴェット「ふふ、やっぱりアンタの目は確かだわ」
撮影を進めるうちに、シャットはふと視線を上げる。
タワーの広間には、ラジオで何度も顔を合わせた悪魔たちが、カメラの周りを興味深そうに覗き込んでいる。
「…やっぱり地獄でも、有名人っているんですね」
「ふん、ここは地獄でもトップクラスの社交場よ。アンタがどう動くかで、評価も変わるわ」
シャットは視線を落とし、モデルたちに集中する。
彼女の手はぶれず、指示は的確で、次第にモデルたちもシャットのペースに引き込まれていった。
撮影が終わると、ヴェルヴェットは満足そうにシャットの肩を叩いた。
ヴェルヴェット「完璧だわ!アンタ、本当に上級悪魔としてだけじゃなく、才能の塊ね」
シャット「ありがとうございます。」
そして仕事は終わり久しぶりのカメラで肩も痛く腰も痛かった。
シャット「アラスター?いますか?」
アラスター「あぁ、シャル。お疲れ様疲れただろ?」
「えぇ、疲れました。久しぶりにカメラ持つしカメラが進化してて怖かったです」
「なるほどね。申し訳ないけどまだ仕事終わってないよ」
「それは大丈夫です。」
次の日またヴェルヴェットからの仕事が来た
今度は電話で。
Veeeタワーにつきヴェルヴェットに会うとヴェルヴェットから仕事の日程が渡された
シャット「本当にこれですか?」
ヴェルヴェット「もちろん!うちのモデルたち全員撮るからね」
シャット「……」
ほぼ毎日休みがほとんどなかった。
おまけにヴァレンティノも撮れなんて嫌すぎる。
すごくキツイ。ラジオの仕事もあるのに
そのスケジュール通り出勤しシャットは疲れが溜まっていく
同時にアラスターとの時間も作れなくなってきた。
1ヶ月がすぎて
アラスター「シャル…」
シャット「?はい」
「あのさ…ヴェルヴェットとの仕事辞めてくれない?」
「え?どうして?」
「その…君すごい疲れてるし…その…」
アラスターは言い難いのか言葉が詰まっている
アラスター「…契約結ぼう」
シャット「なんのですか?」
アラスターは無言で手から光り輝く契約書を出した
「これに名前を書いて欲しい。本名で」
「本名…か…」
シャットは魔法でペンを作り出して契約書に『Charlotte』とサインした。
その瞬間シャットの首には鎖に繋がれたような首輪ができた
シャットは少し驚き、首輪を触ると、アラスターはその手を取り握りしめる
アラスター「シャル、これから私以外と仕事しないようにしたから」
シャット「え、?」
アラスター「だから今からやめてきて」
いつもより声が低く囁くように発言する
そしてその日も次の日もヴェルヴェットの仕事には行かなかった。
そこからヴェルヴェットとの仲は悪くなった。
そしていつの間にか地獄からライバルとして言われている
『映像で支配するインフルエンサー』と
『声で支配するラジオパーソナリティ 』として