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コメント
2件
/ 距離があるのなんか切ない... るべ 意識してるの解釈一致すぎて好(ハオ)続き楽しみにしています✨️
「どうぞ」
「‥‥お邪魔します」
ぎこちなく会話を済ませ小柳君が俺の部屋に上がる
扉を閉めて振り向くと廊下にポツンと立っていた
そうだよな
どこが何の部屋なのかわからないんだ
「そこ真っ直ぐ行ったら良いですよ」
「‥‥‥‥あぁ、はい」
小柳君の肩からヒョイと飛び降り、オトモがいつものソファーの上に駆け出す
オトモに促される様に小柳君もソファーに向かった
「何か飲みます?コーヒーかいつもの‥‥」
言いかけて手が止まる
いつものって‥‥
俺は馬鹿なのか
「コーヒーかお茶か‥‥何か飲みたい物ありますか?」
「じゃあ‥‥お茶もらおうかな」
「オッケー」
気がつくと部屋の中には小柳君専用で使っていた物がこんなにあったのかと気付かされる
カップに茶碗、箸
スリッパに膝掛け
他にもたくさんある
それだけの年月を2人で過ごしてきたんだ
そしていつものソファーの座る場所にいる小柳君
オトモが右端に陣取っているから釣られて右側に座っただけだろう
でももしかして思い出してくれたのかと期待してしまう
こんな事いちいち気にしてたら作業が続かない
晩御飯を済ませ、風呂の支度をする
タンスから小柳君の服と下着を出した
その服を渡そうとすると小柳君の姿が見えない
もしかしてもう脱衣所行ったのかな?
その服を持ち、脱衣所の扉をノックする
「はい」
「服忘れてるよ」
「あ、すいません」
その扉が開けられると、上半身裸の小柳君が目に飛び込んできた
俺は見慣れたその体から急いで目を逸らした
「あ‥‥これ‥‥」
「す、すいません!」
急いで服を受け取ると俺は慌てて扉を閉めた
男同士なんだからそんなに慌てる事もないのに
でも俺はそうはいかない
だって仮にも俺の好きな人の体が目の前にあるんだから‥‥
だけどこれでまた小柳君に必要ない緊張を与えてしまったかもしれない
これからどうしよう
俺は寝室の扉を開けた
こんな事なら言われた通りもっと広い家に引っ越しとけば良かった
でも小柳君と一緒にいられれば良いと思って狭い部屋にずっといた
目の前にはセミダブルのベッド
あとはダイニングにある2人掛けのソファー
2人でベッドに寝る‥‥のか?
それはそれで俺が試されてるよな
いや、仕方ない
俺はダイニングの床で寝よう
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