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「ねえ、次どこ行く?」
私は地図を見ながら4人に聞いた。
「ここの近くに有名な店あるけど」
陽向くんが地図を指差す。
「行ってみたい!」
私が答えると、怜央くんが笑った。
「心音、食べることしか考えてない?」
「違うし!」
「どうだか」
そんな会話をしながら、私たちは目的地へ向かって歩き始めた。
しばらく歩いていると、前からたくさんの観光客が歩いてきた。
「うわ、人多……」
私は4人とはぐれないように、少し早歩きする。
そのときだった。
「……あれ?」
気づいたときには、4人の姿が見えなくなっていた。
「え……?」
私は慌てて周りを見渡す。
さっきまで一緒にいたはずなのに。
「蓮くん?」
返事がない。
「怜央くん?」
誰もいない。
どうしよう……。
私は急いでスマホを取り出した。
すると、画面に班のグループからメッセージが届いた。
『どこいる?』
蓮くんからだった。
『今探してる』
私はすぐに返信する。
すると、すぐに返事が来た。
『動くな』
「……え?」
『そこで待ってろ』
短いメッセージ。
私は言われた通り、その場で待つことにした。
数分後。
「……心音!」
聞き覚えのある声がした。
振り返ると、蓮くんが走ってこっちに向かってきていた。
「蓮くん……!」
「何で勝手にいなくなるんだよ」
「ご、ごめん……」
「……心配した」
「え?」
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#恋愛
雪音
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蓮くんが一瞬黙る。
「……迷子になったら面倒だから」
「それだけ?」
「それだけ」
そう言って蓮くんは目を逸らした。
その後ろから、怜央くんたちもやってきた。
「心音、見つかってよかった」
陽向くんが安心したように笑う。
「ごめんね……」
「別にいいよ」
湊くんが言った。
「次からは、ちゃんと近くにいて」
「うん」
4人に囲まれて、私は少しだけ安心した。
でも。
さっき蓮くんが言った言葉が、頭から離れなかった。
「……心配した」
あの蓮くんが。
私のことを心配してくれた。
もしかして。
この4人との関係は、少しずつ変わり始めているのかもしれない。
コメント
3件
読み終えました〜!第5話、修学旅行のエピソードいいですね…! 「動くな」の短いメッセージから駆けつける蓮くん、ああいう無駄のない優しさにグッときます。「心配した」って本人は照れて誤魔化してるけど、心音ちゃんの中では確かに何かが変わり始めたんだなって。 4人との距離感がじわじわ縮まっていく感じ、すごく好きです。 次が気になる…続き楽しみにしてます🍀