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3人は今、何をしているんだろう。そういえば私は3人の現状を把握していなかった、もっとみんなと話してみたい。時計は6時45分を指していた。今言ったら誰かいるのかな。そう考えると、眠気が襲ってきた。目が覚めると世界に居た、真ん中にあるソファーを見て見ると、足を組み、漫画を読んでいる少年が居た。
今井零だ。零は、私に気づくと、目を合わせずにおはよとだけ言った。おはよう私も挨拶を返した。うわ〜最悪、このキャラ死んだんだけど〜 零は、不満そうな顔で漫画に顔を近づけていた。何の漫画を読んでいるの?私は零に問いかけた。 異世界漫画。零は、ポツリとそう言った。 異世界漫画、言葉だけは聞いた事があった。その漫画どんな内容なの?私は零に、また問いかけた。 主人公が別の世界に転生して、その異世界で冒険して、戦うって言う話。
零は、私を見ずに、漫画に目を向け、答えた。
面白そうだねその漫画。私は零に、そう告げた。 うん面白い。零はまたポツリと、そう言った。 はぁ〜この巻イマイチだったなぁ〜
零は、読んでいた漫画を閉じ、ため息をついた。私の方に振り返り、問いを投げかけてきた、そういえばさ〜 桜?だったけ?朝まだ寝てるって事は、学校行ってねぇの?
えっと…今日は…行ってない…
今日は行ってない?じゃあ普段は行ってるって事か。偉いじゃん毎日行くってすごい事だと思うけどな、俺。 え?零は毎日行ってないの?
ああ行ってないよ。俺の家さ、小2の弟が居るんだけど、 俺の父親が、本当の母親と別れて、別の奴と再婚したんだよ。それでその女は、俺と弟の事完全に無視してて、学校の給食費すら払わねえの。それで俺ら学校で給食、食えないからさ、力出なくて学校行ってねえの。
その女いつも出かけてて、帰ってくるの週に2回くらいだから、学校行かなくても平気な訳よ。親父が、給食費とか振り込んでるらしいけど、その女が遊びに使うんだよ。その事は親父は知らない。 え…あまりに酷すぎる零の現状に、私は言葉が出なかった。お父さんに、この事を言わないの?! 親父、遠い所に主張行っててさ、電話番号すら知らねぇからどうにも出来ないわけよ。それに親父も金払う以外何もしねぇし。 零…もしかしてご飯食べてないの?
いや、食べてない事はない。あいつが帰ってきたら、2000円くらい置いていくから、それを弟と分けて、飯買ってる。だけど、たまに一回も帰って来ない時あるから、一日一食だな。
そんな…学校の先生は何もしないの?
あ〜俺のクラス学級崩壊してるから、担任忙しくて俺の事構ってる暇ないと思うぜ。たまに弟の担任が家に来る事あるけど、その時はあいつがいて、上手く誤魔化しているから、弟の担任は、俺らの現状に気づいてないと思うんだよな〜。グゥゥ〜〜 零のお腹が鳴った。
腹減ったなぁ〜
零!ちょっと待ってて、私少し家に戻るね!
おお?分かった待ってるわ。私は世界から、家に戻り眠い目を擦らずに、台所にある菓子パンをたくさん抱えて、自室に戻った。お母さんはトイレに行っているのか、台所にはいなかった。菓子パンを抱えて、自室のベットに横になり、2分ほどで、眠りについた。目を開けると、世界に立っていた、私の手には、抱えていた菓子パンもあった。零!家にあった菓子パン持ってきたから、何個か持って帰って!
おお?ありがとうすげえ腹減ってたから、助かった。弟にも持って帰るわ。クリームパンあるじゃん!俺めっちゃ好きなんだよなぁ〜
零は、嬉しそうに笑った。
マジでありがとな桜。うん喜んでもらえて、良かった。
零は、クリームパンの袋を開け、美味しそうに食べ始めた。うま〜超久しぶりだわ〜
零が、笑うたびに、私も笑みが溢れた。
そういえばさぁ〜他の2人来てねぇな。
そうだね、2人とも忙しいのかな。
う〜んわかんねぇなぁ〜 まぁでも、忙しいそうではあるよなあの2人の雰囲気。まぁ俺の偏見だけどさ。忙しいのかもしれないね。
私は相槌を打ちながら答えた。
桜、お前も何かあったら言えよ、俺、力になるかわかんねぇけどさ、できる事ならするぜ。
え…? お前さ、笑ってるけど何か表情暗いから、なんか悩んでんだなって言う分かるんだよ。まぁ俺に、話したくないなら話さなくても
いいけど、1人で抱え込むなよ。
私は零のその言葉に、少し泣きそうになり、
泣くのを我慢しながら、零に、話した。
あのね…私…