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pm4:00

任務が終わり、焦凍のいる部屋に向かった。後ろから何故かイカレ女までついてくる。

荼「おい、何の用だよ」

ト「別に荼毘くんに用事なんてないです。私はただ焦凍くんに会いに行こうとしてるだけです。私の行く方向に荼毘くんが向かってるから自然と一緒になっちゃうだけです」

荼「そうかよ。勝手にしろ」

イカレ女のことなんか気にせず前に進む。焦凍に言いたいことがあったけど、イカレ女がいるなら言えねぇなとか考えてるうちに焦凍がいる部屋の前まで来た。ノックをして「入るぞ」と声をかけてから入る。中に入ると、焦凍は本を読んでいた。焦凍が俺たちに気づくと本を閉じた。

焦「荼毘、トガおかえり」

ト「ただいまです」

焦「任務どうだった?」

ト「私、極道者のトガになりました」

焦「極道….?」

荼「こいつの言うことなんか聞かなくていい」

ト「荼毘くん、酷いです」

荼「はいはい、そうかよ。それより焦凍、体調はどうだ?」

口を尖らせながら怒っているイカレ女を受け流しながら、焦凍に聞いた。

焦「だいぶいいぞ。多分明日から普通に動けると思う」

荼「そうかよ。良かったな」

ト「じゃあ明日は一緒にいようね」

焦「ああ」

話していたら部屋の扉が開いた。入ってきたのはコンプレスだった。

コ「あぁトガちゃん。こんなところにいた。トゥワイスが探してたよ」

ト「えっ!本当ですか?ちょっと仁くんのところ行ってきます」

コ「行ってらっしゃ〜い」

走り去って行くトガにコンプレスが手を振る。

荼「で、何の用だよ」

コ「なに、ただの差し入れさ」

差し入れが入っているという袋をコンプレスは焦凍に渡す。

焦「ありがとう」

コ「じゃあ俺はこれで」

コンプレスが部屋を出ていく。焦凍にあのことを言うなら今しかない。

荼「なぁ焦凍」

焦「?」

荼「俺実はさ….」

声が震えてこの言葉の続きが出てこない。

焦「なんだよ?」

荼「….っ!….いや、やっぱりなんでもねぇ。俺はもう行く」

焦「あ、ああ」

焦凍が戸惑ってるのが分かる。でも俺は部屋を出た。自室に入り、扉に寄りかかりながらずるずると座る。

荼「あーくそ。なんで言おうと思った時に限って言葉が出てこねぇんだよ」

もしかして俺、怖いのか….?焦凍にバレることが。なんで黙ってたんだって嫌われるかもしれないから。

荼「はぁ。ビビってねぇでちゃんと言わなきゃな」

たとえ焦凍に嫌われたとしても。小さい頃に何もしてやれなかった分、今くらいは焦凍を支えることの出来る焦凍にとってのちゃんとした頼れる兄になんなきゃな。

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