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pm5:00
今、麗日さんと飯田くんと僕の3人は相澤先生と根津校長に呼ばれて、校長室にいる。呼ばれた理由は、一昨日のショッピングモールで起きた騒ぎについてだ。
根「突然呼び出してしまって悪かったね」
出「い、いえ!大丈夫です!」
相「お前ら3人、呼ばれた理由は分かってるか?」
飯「轟くんについてですか?」
僕たちが呼び出されたであろう理由を飯田くんが言う。
相「そうだ。その時の状況について詳しく知りたくてな。あったことを話してくれ」
出「わかりました」
そう言い、僕は話し始めた。
出「あの日、僕と麗日さんと飯田くんはショッピングモールに行きました。午前中は、みんなの行きたいところをみながら歩いていると、お腹が空いてきてフードコートに向かうことにしました。人が大勢いる中、クレープを食べている2人組に目がいきました。何処かで見たことある気がして、轟くんなんじゃないかと思い始めたんです。それで2人に相談して髪は黒だしオッドアイじゃないから違うんじゃないかって思ったんですけど声をかけてみることにしました」
相「ちょっと待て」
僕が話しているところを相澤先生が話を中断した。
相「轟は髪が黒かったのか?あいつの髪は赤と白だろ」
飯「そこが重要なんです。何故髪の色が違うのか、何故瞳の色が違うのか」
相「轟は髪と瞳の色を変えなければならない理由があったってことか?」
飯「おそらくそうでしょう。これから緑谷くんが話す話の続きでその理由がわかると思います」
相「それもそうだな。緑谷、話を続けてくれ」
出「はい」
相澤先生にそう言われ話の続きを話し始める。
出「轟くんだと思われる人物に声をかけたところ最初は酷く動揺していたように見えたんですけど、そのあと久しぶりだなって声をかけてきたんです。僕たちは彼が轟くんだと確信に変わりあの時のことを謝りました。そしたら轟くんの個性が暴走したんです。轟くんと一緒にいたと思われるトガヒミコが連絡したのか少ししたらヴィラン連合の死柄木と荼毘が来ました。荼毘が轟くんの暴走を止めました。そして轟くんを連れてワープでいなくなりました」
僕はあの日のことを大まかに先生たちに話した。
相「なるほどな。轟は今ヴィラン連合と一緒にいる可能性が高い。轟が髪と瞳を黒くしたのは目立たないためか」
相澤先生が1人で納得したみたいだ。
相「ところで何故轟の個性が暴走したんだ?普通に謝っただけで暴走したのか?」
麗「それは多分私たちが悪かったんやと思います」
相「やはり暴走する前に何かあったのか?」
出「僕たちが謝ったあとに戻ってきてほしいことを伝えたら轟くんが「あの時俺はやっていないって知らないって言ったのに信じなかったのはそっちだろ。でも、勘違いだったから戻ってきて欲しい?ふざけるな。虫が良すぎるだろ!」って言ったんです。多分その時に感情が昂って個性が暴走したんだと思います」
相「そうか」
そう言い、相澤先生が俯く。次は根津校長が質問してきた。
根「轟焦凍くんについて連合側は何か言っていたかい? 」
そう聞かれ僕は荼毘に言われた言葉を思い出した。
出「はい….」
声が震える。
出「僕たちのせいで轟くんは心に深い傷を負ったと…」
自然と涙が出てくる。悲し涙もあるだろうがそれ以上に多分悔し涙だった。僕たちは轟くんになんて酷いことをしてしまったのだろう。あの時信じてあげることができていたなら。
出「なんであの時信じてあげることが出来なかったんだろう…あの時信じてあげていれば…あの時…」
後悔してももう遅い。泣いている僕に相澤先生が近寄ってきた。
相「緑谷、自分自身を責めるのはよくわかる。だがお前のせいだけじゃない。もちろん麗日でも飯田でもA組だってそうだ。全てはMOBの嘘を見破れず、轟を退学にしてしまって俺たち教師の責任だ。わかったな?」
涙を拭い、相澤先生の方をしっかり取、みる。
出「…はい」
相「分かったならいい。長い時間呼び出して悪かったな。文化祭の準備があるんだろ。とっとと寮に戻れ」
相澤先生に言われ退出しようとしたところ、根津校長に呼び止められた。
根「3人とも、轟焦凍くんのことはこちらで任せて欲しい。君たちは全力で文化祭を楽しみなさい」
出「はい!」
飯「失礼しました」
飯田くんのあとに僕と麗日さんも退出した。そのまま寮に帰って文化祭の準備を進めた。轟くん君は今どこで何をしているの?君とも一緒に文化祭を楽しみたい。わがまま言ってるのわかってる。それでも僕は…。轟くんが一刻も早く見つかりますように。窓から見えるとても綺麗な月にそう願った。