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それはきっと必然的なものだったんだと思う。
貴方は僕の血だらけの身体を愛おしそうに見つめて優しく抱きしめた。
「パパ‼️大好きだよ‼️」
貴方が幼い頃から言ってくれた言葉。
あの笑顔、あの言葉に偽りは無い。
当時はとても幸せで、貴方の言葉にいつも救われてきた。
まだ小さかった頭を撫でると貴方ははにかみながら微笑んだ。
今はその思い出が酷く辛く悲しいものに感じた。
「パパ❓なんで何も言わないの❓」
貴方は首を傾げて僕の様子を伺う。
死をまだ知らない君は、きっと自分の行いに気づけていないだろう。
変わってない。まだ子供なんだ。
「…‼️パパ‼️‼️あれ流れ星‼️」
貴方は空を指さしてそうはしゃいだ。
「パパが元気になってくれますように‼️パパとずっといっしょにいれますように‼️あとは、えーっと‼️」
貴方の純粋なキラキラとした瞳は、きっとどの星よりも輝いていた。
「パパがずっと僕を愛してくれますように‼️」
大きく明るい声が僕の耳に響いた。
愛してる__昔からずっとそればかり言っていた。
親子として暮らしてきて、親から子へ愛を送るのは当たり前だと思っていた。きっとそうだった。
僕は、貴方を立派に育てられていただろうか。
貴方とシェアしたパンケーキの味は今でも忘れられない。
好きだった。貴方と過ごす時間が。
自分から伝えることは少なくても、僕は貴方を心から愛していた。
「パパ〜…寂しいよ〜…」
体を揺する貴方を虚ろに見つめる。
「パパ❓」
目線に気づくとすぐ笑顔になって。
「起きてたの‼️良かった‼️寝ちゃったかと思った‼️」
可愛らしく笑う貴方に涙が溢れる。
「パパ❓かなしいの❓」
貴方は心配した様子で僕を見つめる。
痛みも感じなくなって、意識も遠のいて…そろそろ死が近いことを悟った。
「C00lkid。」
「❓なあに、パパ‼️」
最期に貴方に伝えたかった
「愛してる」
「‼️ぼくも‼️パパだいすき‼️」
目の前が真っ暗になって、微かに温もりを感じた。
置いていってごめんな、1人にさせてごめんなさい。
そんな声は届くはずもなく、その空間には冷たい死体と元気な声だけが残った。