此処がディアソムニア寮? NRCのそれぞれの寮は昔話の英雄を元に作られたらしい。此処までくる途中、シルバーがNRCについて説明してくれたんだよね。半分くらい寝てたから、ちゃんと聞いてないけど。ディアソムニアに着いた時、リリアが急に目の前に現れた。もう、心臓に悪いなぁ…。いつものことらしく、シルバーは呆れた顔をしてたけど。
「ベルフェや、学園長の許可は貰ってきたぞ! あやつ、面倒方は嫌いじゃからの。 わしが面倒見るなら良いと言っておったわ。」
権力に弱い学園長。なんか、面白そう。
「それと、一応身元を保証するものがあった方がよかろう? NRCに仮編入ということにしておいたぞ。図書室なんかも使えるでな、元の世界に帰る手掛かりが見つかると良いがのぅ。」
なんか、色々してくれたみたい。これでゆっくり眠れそうかな。
でも、みんな心配してるかも。ベールには心配かけたくないし、なるべく早く帰る方法を見つけなきゃ。
「あぁ、そうじゃ! 忘れておった! 学園長が住居を用意してくれるというてな。シルバーと相部屋よりは良かろ?」
「親父殿、俺とベルフェを同室に住まわせる気だったのですか…」
その点は同意。
「まぁまぁ、怒るなシルバーよ。 そこがちいと遠いんじゃが、なぁに、魔法を使えばすぐじゃ! それ、行くぞ!」
え、っ、ちょっと、まっ、、、
こうして、僕はリリアという化け物に、無理やりその、”住居”に飛ばされた。シルバー、いつもこの人の相手してるの? ちょっと尊敬するね…。
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