テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ナイトアウル
塩
26,749
#謎
アイス
857
さくら(皇千ト君最推し)
1,640
さくら(皇千ト君最推し)
1,340
はい!
今回はただただ自分で書きたかった闇深しかない短編でございます
闇深いのはいくらあっても困りませんからね
リクエストください!!!(リクエストの小説を書くのお時間かかります)
↓
千トside (in寝室)
僕は手を伸ばして起きる。
…はッ。今のは夢だった…の?
夢にしてはかなり鮮明で現実的だった。
いや、今回は起きれて幸せだったのかもしれない。
最近の夢はまるで映画みたいだ。
映画館に僕は来ていて、映画が始まるまで周りを見渡しながら右手くんと左手くんを探すのだ。
ずっと映画は始まらない。
でも今日は映画の前のCMが流れた。
よくみるらしいカメラの泥棒と警告のライトの警察だ。
それはもうすぐ映画が始まることを指すことを僕は今日初めて知った。
そして流れる予定の映画の告知も流れた。
映画の内容は僕が偽善を操って、そして偽善は僕を語っている。
映画のタイトルは「偽善の愛3」。
この映画はネストが題材になっているようで主人公Jとそのお友達2人のMとY。
簡単に言えばJとMとYは協力関係のお友達で、MとYがJを置いてでていくお話。
その後のJとMとYのお話だ。
名前に3ってついているということは1と2があるのだろう。
1は覚えていないが、2のオープニングテーマが流行ったとかで大好評だったらしい。
なぜこのネタを擦り続けるのかは誰にもわからない。
そして映画が始まる直前に僕は起きた。
予告のMとYが2人に似ていてたが、Jはみたことがあるような人だった。
Jの性格は嘘を嫌って天邪鬼のように見える。
銀髪で水色の目で…。MとYに逆らうように。
僕がもしこの状況に陥ったらと思うと嫌だなと思う。
考えたくもない。
でもいつかはこうなることは僕が一番わかってる。
この出会いは運命なんかじゃない。偶然なんかでもない。
人工的に作られた出会いなんだ。
僕を蝕って蝕む。限界まで蝕めばもう用済み。そのままゴミ箱へポイだ。
その展開も。
あの夜の会話を聞いたときから。
ずーっとずっと一緒にいようね。って言ったときの顔、笑顔じゃなくて作り笑顔なのも。
ぜーんぶぜんぶわかってしまうんだ。
心を読まないって約束しても、バレることはバレるんだよ(笑)
もしあの時2人の会話を聞いていなかったとしたら、僕はこのことに気付かずに済んだのだろうか。
でもいつかは捨てられるのだから。
その時気付かなくても、捨てられるときにわかるのだから。
先に知って悩んでから捨てられるか、捨てられるその時に知って絶望に浸るか
その2択なら僕は前者を選ぶだろう。
僕は慣れてるよ。
僕のことを本当に思ってくれている人はいないんだ。
結局は壊れる関係。いつかは潰れちゃう。
「なら今壊してみなよ」
何処からか暖かい声が聞こえる。
いつも昔からずっといてくれた存在が喋ったのだ。
これは僕の唯一の理解者。僕のことをすべて肯定してくれるのだ。
なら行こうではないか。
歪な愛が僕に教えてくれた。
僕の理解者はいないと。
「イコ、ありがとう」
僕はベッドから起き上がったが、貧血で体制を崩す。
毎日毎日、ベッドから玄関まで決まった歩数で歩く。
でもこんな今日は一歩一歩踏みしめてみようではないか。
僕は廊下をゆっくりと歩いてみた。
僕とイコは玄関に手をかける。
イコは僕に最後のこの景色を見せてくれた。
僕は後ろを振り向いて挨拶をする。
「ありがとう。とても楽しかった。僕のトモダチごっこに付き合ってくれて。」
『さようなら。』
ドタドタと胸騒ぎがする。
でも僕の唯一の理解者が教えてくれたのだ。
ここは僕がいるべき場所ではないと。
僕は扉を閉めた。
「僕はこれであっていたんだ。きっと。
もう利用されるのは嫌だな。イコ。」
またいつか会える日までと言おうとしたが僕は言葉を飲んだ。
そしてマンションからでて、僕はイコと歩きだす。
星が僕を見ていたことを知らずに。
コメント
1件
うわ……これは重い。でも、すごく引き込まれました。 「映画」というメタファーで自己防衛してた千トが、最後に「トモダチごっこ」って言い切った瞬間、ゾクッとしました。あの「イコ」って存在——唯一の理解者——が全部肯定して背中を押したから、決断できたんだろうな。 JとMとYの映画の予告が現実の自分たちと重なってる描写が、じわじわ来ます。「ずっと一緒にいようね」が作り笑顔だったって気づいてるのに、それでも慣れてるからって諦めてた千トが、ようやく扉を閉めた。それが救いなのかどうなのか……まだ分からないけど、少なくとも“利用されるまま”じゃなくなった一歩だと思います。 「星が僕を見ていたことを知らずに」——この一文が刺さりました。誰かの視線にすら気づけないほど、彼は孤独だったんだな……続きがすごく気になります。