収録日、お馴染みのメンバーが次々と集まってくる中で、何でもない様な素振りをしながらも俺は浮かれきっていた。でも全然隠せてないのかもしれない、さっきからじゃっぴとえとさんが妙に優しい笑顔でこっちをニコニコと見てくるんだ。でも仕方ない、だって今日は。
「おつかれーっす」
『来た!!』
3週間ぶりにもふくんに会える日なのだから!毎日通話はしてたけど、寂しいもんは寂しい。3日前から今日が来るのをカウントダウンしてた、我ながらアホだ。お目当ての彼が登場したのを確認すると俺はさりげなくキッチンへ向かう。この時間滅多にキッチンに人が来ないのをもふくんも俺も知っていて、秘密の集合場所になっているんだ。 (まぁ、みんな気を遣ってくれてここに来ないようにしてくれてるのかもだけど)
「こんばんは、どうもどうも」
1人ソワソワしていると、ずっと待ち焦がれていた人の声が背後から聞こえてきた。
「もふくん!」
「どぬ、久しぶりー」
ぐるっと周りを見渡して他に誰もいないことを確認してから抱きつく。あー久しぶりのどぬだーとおっさんみたいな声で言うもふくんに思わず声をあげて笑ってしまう。
「癒されるーこのまま離したくねー」
「ふへへ、もふくんおっさんみたいだね…」
くすくす笑って、ぎゅうぎゅう抱きしめ合って本当に本当に離れがたい。もふくんが俺の髪を掬って遊びながら言う。
「どぬちゃん明日の予定は?」
「通話した時言ったでしょ、休みだよ」
もふくんは俺の髪にキスした後、俺の顔を覗き込んでニヤリと笑う。
「じゃー今日はどぬちゃんお持ち帰りしちゃおー。今日帰りにコンビニ寄って良い?酒とー、ゴムとー、」
「ぅえっ!?」
びっくりして声が裏返ってしまった俺に、もふくんは吹き出して笑う。だってゴムって、それって。どんどん顔が熱くなってきた。その時わりと離れた場所から、えとさんの控えめな声が聞こえた。
「おーいイチャイチャしてるそこの2人ーそろそろ撮影すんぞー」
「おー今行くー」
もふくんはえとさんに返事した後、どぬ行こ、と手を引っ張ってきたけど全然顔の熱が引かなくて、自分が皆にお見せできる顔してるのか自信ない。
「もふくん先に行ってて、俺まだ…」
「なにー?もう想像しちゃったんです痛っっっった!!」
グーで思いっきりもふくんにパンチして俺は皆のところに向かう。もふくんが後ろでねえごめんってーって言ってるけど、もう知らねえ。
お持ち帰りされるまであと4時間。
コメント
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やったー!最高ありがとうございます🙌
はぁぁぁぁぁ、、最高‼︎