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⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
Broooock:ここでなら君とゆっくり話ができるね
そう言って連れてこられた場所はBroooock様の書斎。話をしようと声をかけてくださったのは嬉しいことだが、他の人と比べ何を考えているのか分からない。読み取れないのだ。
Broooock:そう固くならないでよ。僕だって堅苦しいのは嫌いだからさ
チーノ:わたしとなんの話を……
Broooock:そのポーション、どうやって作ったの?
チーノ:……ポーションですか?
Broooock:そう。失礼だけど、君の地域でこんなに良質なものを作れるとは思っていないんだ。
ポーションを作るのにここでは一つ作るのに高額な材料と長期に渡る調合が求められているんだ。
君が天才で、調合は簡単だったとしても、材料はどうしたんだ?生憎、君の村で手に入るとは思ってない。
WT国はポーションを始めに作った国である。前世でここにお邪魔させてもらったときに教えてもらったものだ。そのときにもコスパが高く、時間も取られる。
そんな中、僻地出身の俺がそれと同等のもの……自画自賛するがそれ以上の効力を持つポーションを作っているのは誰でも不自然である。正直なところ、軍の物資をくすねて、ちょっとアレンジを加えたものである。
正直に話してしまおうか。
話して幻滅でもされたら俺にはどうすることも出来ない。
打開策がない。表情から読み取れない人との交渉は成功したことがない。深緑のJKがその一人である。
いや、バカ正直に答えてやるものか。
チーノ:…………
Broooock:どうした?
チーノ:秘密です。
Broooock:何?
チーノ:秘密でございます。
Broooock:なぜ?
チーノ:等価交換としましょう。私の親友である、トントンとはどういった関係でしょうか?本人に聞いてもはぐらかされてわからないのです。
お互いに情報(カード)を提示しましょう。
Broooock:………まぁいいよ。トントンさんとは、依頼を求められたんだ。
チーノ:依頼?
Broooock:そう。なんでもとある国が近々戦争を起こすようでね?その戦争が起きてしまったら安全ではない。
それだけではとどまらず、ここまで来るそうじゃないか。
村の人の避難と戦争の協力を依頼されたのさ。
それと、この戦争が終わり次第行く宛があるからと。
空いた口が閉じない。なぜトントンはWT国に依頼したのだ?それにWT国まで被害が出ていたのか?この戦争は負け戦のはず………
わざわざ頼る必要なんてない。それに戦争後の行く宛?そもそもこんな未来は知らないぞ?
本来ならばあの負け戦のあとは、トントンは行方をくらました。奴隷になった俺を助けに来るまでは、グルッペンにあってWR国の基礎を作っていたと聞いている。
ならばこのあとの行き先なんぞあるわけが無い。なんせあの国は国として成り立つのに五年もかかっている。最低でも五年先は宛などない。
一体トントンは何を考えているのか。
Broooock:さて、僕からのカードはオープンしたよ。次は君の番だ。
あれは一体どうやって作ったのかな?
チーノ:簡単な話です。適切なものを加えるだけです。
Broooock:そうだね。調合して作る、それがポーションだ。
チーノ:ポーションの材料はご存知でしょうか?
Broooock:うさぎの足とかパウダー、ネザーウォートあとは…グローストーンダストか?
チーノ:はい。どのポーションを作るにも大切なものがあります。
Broooock:大切なもの?
チーノ:はい。水でございます。
Broooock:水?
チーノ:はい。本来ならば水は洗礼されたものをお使いになるでしょう。
Broooock:そうだな。一番金がかかる。
チーノ:その水は簡単にできるんです。
Broooock:へ?
チーノ:あれは水を加熱して気体になったものを冷やして不純物を極限までなくしたものです。手間暇はかかりますが、道具を揃えてしまえばすぐに元は取れることでしょう。
Broooock:………なぜそれを知っているんだ?
チーノ:Broooock様。情報は等価交換でございます。それを知りたいのであれば、わたくしにそれ相応の情報を出してください。
Broooock:………商売上手だね。
チーノ:それほどでもありません。
Broooock:あはは、素直に受け取ってくれたっていいんだよ?
チーノ:わたしは謙虚なだけでございます。
Broooock:そっか〜僕から話進めておくね
チーノ:なんのでしょう?
Broooock:アハハハ。とぼけちゃって。何って………
君専用の実験室だよ。