テラーノベル
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温かいお湯の中
私はロウ君の身体を清める
そして気付く
ロウ君の刀は腰にあった
何故?
何故抵抗してないんだ?
でも腹にはナイフで刺された痕
そして頭にも何かで殴られた痕‥‥
どう言う事なんだ?
ロウ君は弱くないのに
一体‥‥‥‥
浴槽から上がり、全ての準備を済ませて儀式を執り行う
すぐにロウ君を寝台に寝かせ、私も隣に子横になる
「もうすぐ‥‥またすぐ会えるから」
ロウ君の手を握り瞼を閉じる
次に目を開けるとこの前と同じ光景
ロウ君はベッドで眠っている
その横顔をじっと見つめた
何も言わず動かずにいたのに、ロウ君がゆっくりと目を覚ました
2人とも何も言わずに見つめ合っていると、ロウ君が俺の顔に手で触れる
「‥‥‥‥」
ロウ君が私の目元を指でなぞった
「‥‥ロウ君?」
「ミランが‥‥泣きそうだから」
その言葉で私の瞳から涙が溢れた
「ロウ君‥‥いなくならないで」
「‥‥ならねぇよ。お前がいるのに」
「ずっと一緒にいて」
「なんだよ、怖い夢でも見たのか?」
「‥‥そうなんです。この前も見たのに今日もまた‥‥」
「仕方ねぇな」
そう言うとロウ君が私の肩に手を回すと、抱きしめて背中を摩ってくれた
「いつまでも子供だな」
「ロウ君の前だけです」
「そうかよ」
「ねぇロウ君‥‥ロウ君は敵に狙われてて刀を抜かない時ってあるの?」
「え?そんなの絶対斬り捨てるに決まってるだろ」
「‥‥そうだよね」
「なんだよ、急に」
「ロウ君って強いもんね」
「当たり前だろ」
そんなあなたを誰が殺したの?
誰に狙わらてるの?
どうしてあなたが死なないといけないの?
昼過ぎ
師匠が尋ねて来た
来ると思ってましたけど‥‥
「ロウ君、師匠が来たので少し話して来ます」
「俺が外に出るよ」
「大丈夫です。5分で終わりますから」
家を出るとすぐそばの木陰に佇む師匠の元に歩き出す
「ミラン‥‥お前は‥‥」
「師匠様。見せたいものがあります」
「‥‥‥‥‥‥」
納屋に誘い込む
あなたに邪魔はさせない
またロウ君がいなくなってしまう前に‥‥
「ただいま」
「早かったな」
「そう言ったでしょ?」
「‥‥‥‥なんだこの臭い」
「え?」
ロウ君が私の体に鼻を近づける
私は遠くを見ながら呟いた
「この前ロウ君が村の子達を助ける為に仕留めて来た猪の肉を師匠様に分けたんです。その時の処理が甘かったのか血抜きが上手く出来てなくて‥‥その匂いでしょう」
「あぁ、あの時のか。師匠も喜んでたか?」
「はい。今日の晩御飯にするって言ってました」
「それは良かったな」
師匠様が悪いんです
私の所になんか来なかったら良かったのに‥‥
その日の夜
風呂に入っていると物音が聞こえた
なんだ?
また動物でも来たのか?
いや、違う
扉が開く音?
「‥‥‥‥‥‥」
え?
この声‥‥
ロウ君?
誰か来たのか?
濡れたまま裸で風呂場から駆け出す
開けっぱなしの扉
外にロウ君が出たんだ!
「‥‥ぅ‥‥‥‥ぁ‥‥‥‥」
「ロウ君⁈」
「ミラ‥‥‥‥」
崩れ落ちるロウ君を抱き止める
その身体には突きつけられたナイフがまだ刺さっていた
走り去る音
その影はハッキリ見えなかったが3人いた
そして大人にはまだ身長が足りていない事も分かった
あの子達は‥‥‥‥
「ロウ君!」
「‥‥‥‥っ」
「どうして‥‥何で?」
「ミラン‥‥良いんだ‥‥」
「早く‥‥手当てしないと」
「誰も‥‥悪くな‥‥‥‥」
抱き抱えた腕に温かい血が流れて行く
ふと下を見るとゴツゴツとした石が落ちている
これでロウ君を‥‥‥‥
「ミラ‥‥」
「‥‥おかしいよ‥‥そんなのおかしい」
「悪いのは‥‥俺‥‥‥‥」
そんな事ない
何で?
何もしてないじゃない!
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コメント
4件
え...? こや が必ずタヒんじゃう... ミラン頑張って欲しい、 続き気になりすぎる!
ま、まさかディテ…いや、そんなはず俺が悪いって、 最高です妄想が捗ります