目が覚めるとそこは収容所内の病院でしたぁ…
私は…喉頭癌でし…た…
余命は、あと、3ヶ月もないようです。
上官「おい。中村。体調は大丈夫なのか」
私「ははは(笑)やっと…呼んでくれましたね。名前。」
私「体調はぁ…大丈夫ですかね…」
喉頭癌とは喉にあるガンのことです。致死率は割と、高いです。
私「妻と、約束したんです。必ず帰るって。」
上官「帰れるといいな。日本に。早く治してくれよ」
私「もちろんです。病なんかには、負けませんから。」
一方その頃外では。
石井「私はここから動かない。中村さんを大きな病院で診て貰えるまで、絶対に動きません。」
石橋「おい!そんなことしたら殺されてしまうぞ!!」
石井「構いません。中村さんが治るならそれで。」
その言葉に集まっていた皆が着々と座って行った。堂々とした振る舞いで…
そこにソ連軍がやってきた
ソ連軍「何をしている。さっさと解散しなさい!」
石井「中村さんを大きな病院で診てください。我々はそれまで動きません。覚悟の上です。どうかお願いします。」
石井はそのまま中に連れてかれた。
ソ連上官「なにをしている」
石井「中村さんを大きな病院に送ってください。お願いします。私たちの希望の光なんです。治すためには大きな病院に行くしかありません。」
石井とソ連軍はかなり長い間言い合っていた。
数時間後…
「やったぞー!中村さんを大きな病院でみてくれることが決まったぞ〜!」
その瞬間黙っていた日本軍たちは次々と喜びをあらわにし抱きしめる者もいた。
そもそも我々日本軍は敗戦後各国で保護することが決まっていたが、ソ連軍はそれを守っていなかったのである。。
私は数日後に大きな病院で診てもらうこととなった。
しかし、帰ってきた時は残念な事だった。
上官「どうだったか。治して貰えたのか!」
私「もうダメ…みたいですよ…手の施しようがないらしいですよ…私のことはほって、みなさんで生きてください。」
上官「おい。中村らしくねぇぞ。希望はあるんじゃねぇのか。負けていいのか。それでも中村か!」
私は。大きい病院でもなお治すことが出来なかったのです。
時間は着々と過ぎてゆく。私は石井から次のように伝えられました。
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