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僕 は 無 痛 症

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僕 は 無 痛 症

3 - 届かない

♥

517

2024年04月06日

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風邪ひきました。とうふです。

投稿遅くてごめんなさい。



今ままでで一番高く飛べそうだ。

今なら日向にも勝てるかもしれない。

もう、怖くない。

無理しなくていい。

死ぬ間際も痛くないから。



無駄に高いフェンスを乗り越えて、後は手を離すだけ。

たったそれだけで楽になれる。

楽に.? なれるのに…。


少しだけ、怯んだ。

ほんとに少しだけ、怯んだんだ。


そのときだった。

屋上の扉が開く音がした。


直感がこういった。

あいつだって。


あいつはいつもそうだった。

一番近くて、一番遠い。

手の届かない人間だ。


「ツッキー!!」

「なにしてるの?!」

「落ちるから!!

早くフェンス登って!!」


山口は一瞬時間が止まったように動かなかった。

けど、次の瞬間大声をだして、こっちへ向かってくる。


山口は、僕より凄い。

僕なんかより、才能にみちている。

山口が思ってるより、凄くないし、

山口が、思ってるより平凡だ。


山口はそんな僕を助けようと、フェンスから手を伸ばしてくれる。


「早く!、」

「あぶ. ..ないからッ!!」


君みたいに素直じゃないから。

素直に手をとることが出来ないから。


だから…



潔く死なせてくれ。

もうこれ以上縛りつけないでくれ。


あと一つだけ、言えることがあったなら。

「もうちょっと、早く気づいてほしかったかな、…」


我が儘でごめん。


僕はフェンスから手を離した。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

10

ユーザー

続きありますか? 待ってます!

ユーザー
ユーザー

めちゃくちゃ続き気になります

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