「ーーーーーー♪」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
彼が無邪気に笑いながら手を叩いてた。おそらくだが、彼はリズムを取っているつもりなのだろうしかし、耳が聞こえない彼の手拍子は当然俺の歌に合っていなかった。正直歌いづらい。聴いてもいいが邪魔はしないでほしい。俺は歌うのをやて彼に駆け寄る。俺が突然歌うのをやめてポカンのした彼の両手を俺が持つ。俺はある一定のリズムで彼の手を叩いた。それを理解したのか彼はそのリズムで手を叩き続けた。それに合わせて俺も歌う。嗚呼、人に歌を聴いてもらうってなんでこんなに楽しいんだろう!俺はそのままぶっ通しで2、3曲歌い続けた。
俺が歌い終わると彼はものすごい笑顔で拍手してきた。すると彼は前々から準備していたメモを俺に見せてきた。
[次も聴きに来ていい?]
俺は満面の笑みで答えた。
「いいよ!またおいで虹一、、、くん?」
[虹一だけでいいよ]
俺が疑問形の答えをするとすぐさまメモを見せてきた。そっか虹一
「わかったじゃあ俺のことは快晴って呼べよな!虹一!また明日の放課後屋上で集合な!」
そう言うと虹一は笑顔で大きくうなずいた。
第1話終わり