テラーノベル
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こんにちは!
先輩と両思いになった瞬間、私の人生のエンディングロールが流れ始めた雪です!
雪「・・はい、本心です」
蚊の鳴くような声で答えた、その時でした。
心臓が跳ね上がるような多幸感と引き換えに、指先から感覚が消え、視界が急激に白く染まっていって。
死に迫っていくような今まで感じたことないくらいの恐怖を感じたの。
「両思い」という願いの成就。
それは、人間としての私の「寿命」が、神隠しの理によって完全に回収される合図だったんだ。
桜街「雪!? 嘘だろ、体が透けてる・・・っ!」
雪「やだ嘘でしょ。なんでこのタイミングなの!!・・・ねえ、先輩、離したくない・・・!」
詩「やっぱり、こうなるよね。良かった。これがずっと、ずーっと、待ち望んでた結末なの!おめでとう、幸せの完成」
怖い、怖いよ・・・消えたく、ない。
いつか、寿命が来ることくらい、わかっていたはずなのに。
でも、希望が見えると、揺らいでしまう。
まだ、死にたくない
放送室の喧騒が凍り付く中、詩ちゃんがポケットから、あの「破り取った最後の一ページ」を取り出した。
詩「ごめんね。君のその『幸せ』、私の百年の願いのために、今ここで全部買い取らせてもらうよ」
詩ちゃんがページを掲げた瞬間、私の消えかけていた魂が、先輩の手を離れ、彼女の手帳の中へと猛烈な勢いで吸い込まれ始めた。
「天之氷振(あめのひふる)」
その苗字が持つ「魂を活性化させる力」の本当の使い道。
それは詩ちゃんが百年間願い続けた願い、蘇りを叶えるための、最高の生贄だったんだ。
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