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「 まだ 、 咲いてないなぁ 。 」
稲荷崎高校 始業式 ___
二年生の春が始まった 。
壁にはられたクラス表を目にし 、 自分のクラスに移動する 。
「 あ 、 治 。 」
二年一組 、 宮 治
稲荷崎でも有名な 宮ツインズの片割れだ 。
《 あ 、 角名 。 》
「 おはよ 、 同じクラスか 」
《 そうやな 》
春休みを明けても 、 あまり変わらない他愛ない会話 。
まだ咲ききってない桜を背に 、 新しい一年が始まる 。
気持ちは新しくても 、 いつまでも頭に残っているのは 、
『 ごめんね 。 』
角名が中学の時 、 愛知にいた時に言われた言葉だ 。
白冷 凛 角名が中学の時の一番の友達 。
『 ごめんね 。 』
と 、 そういい 居なくなってしまった人 。
〝 忘れてはいけない人 。 〟
また 、 会いたいと思う大切な人 。
また 、 逢えたらいいなと思いながら二年生が始まるのを実感する 。
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