学童からの帰り道、今日の出来事を柚菜と話す。
は「柚菜、宿題やった?」
柚「やったよ〜りんくんにおしえてもらったんだ〜」
は「りんくん?」
柚「りんくん!学童にいるお兄ちゃんだよ」
りんくん……まさか、ね。
は「ね、その人の苗字わかる?」
柚「ん〜…わかんない、いつもりんくんって呼んでるから…」
は「そっか」
柚「なんでー?」
は「いや?なんでもない、さ、買い物いこっか」
柚菜の手を引いて信号を渡り、スーパーへ向かう。
柚菜はお菓子を買ってもらえるからか、ウキウキしている様子。
時刻は17時49分。
スーパーに着くと、仕事帰りの大人たちがパラパラと出入りしていた。
もう空は暗い。早く買って帰ろう。
柚「お姉ちゃん、お菓子コーナー!」
柚菜にぐいぐい手を引っ張られてお菓子コーナーへ連れて行かれる。
は「はいはい、1個だからね」
そう声をかけて柚菜を見守る。
柚菜はお菓子の棚を端から端まで見てまわる。
柚「ん〜これとこれどっちにしよう…」
手にグミとチョコを持っている柚菜。
柚「お姉ちゃん、決められない〜」
と、上目遣い。
はぁ、とため息をついて柚菜に声をかける。
は「…仕方ないなぁもう。私今週家にいないし、一個は私の分として買っていいから。ほら、入れな」
柚「やったぁお姉ちゃんだいすきありがとう〜」
柚菜は嬉しそうにきゃっきゃっとはしゃぐ。
ピンクのランドセルが揺れる。
は「よし、冷食コーナーだっ」
柚菜に声をかけて冷食コーナーへ。
お弁当って意外と作るの大変なんだよ。
やっぱ冷食に頼んないとね。
手抜けるところは抜いていかなきゃ!
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